構造

中心からは考えることができない。周辺(端)においてでなければ考えられない。あえて中心はそれを考えるならば、中心は周辺がいかに考えたかを必要とする。他者を不可避とするその中心は中心でなくなり、周辺は周辺でなくなるだろう。構造がかわるということ…

エクサンプロバンス駅の窓口で喧嘩してしまい、あとで気がついたらスペインに近いCarcassonneは四時間で行けるのに八時間かかる切符を買わされてしまった。おかげでボルドー地域を見ることができたけれど、到着は夜遅い。夕食ぬき。罰せられているとはおもわ…

地域紛争を考える

‪正しくは「資本主義が」という主語をつかうべきかもしれないが、19世紀のイギリスとフランスが其々地球の半分もつことができたのは、ポルトガルとスペインそしてオランダの失敗を克服したということがあったかもしれない。問題は、帝国主義者の子孫たちが旧…

‪ 劉暁波とはだれか?

‪ 劉暁波とはだれか? 「西欧ではバッハが教会で演奏してからカラヤンがベルリンのホールで演奏するまで三百年ぐらいかかっている。日本では西欧音楽が輸入されてからわずかな時間で現代まで来ちゃっている。」(武満徹)。音楽家ならば直に音に依って自由の意…

外国へ出ると常に思うこと

便利じゃなくなる外国へ出ると常に思うことー変だと思ったら同じ質問を繰り返しくりかえし言うことが大事で、どんなに時間がかかってもいい。彼らはそうして長々と話す。日本人はスマート過ぎるんだよな、簡単に"わかっちゃう"から日常生活の隅々まで強行採…

沖縄

‪どこにも属する地中海、だが何かの部分として構成されることのない、囲い込まれないようなネットワーク、それは何と呼ばれるのでしょうか。中国大陸・朝鮮半島と繋がっていた瀬戸内海の歴史を、また琉球の歴史を考えようとしています。さて公害裁判の運動に…

マルセーユのアルトーを読む

マルセイユは初めて来ました。元々は石切りの街だったそうです。‪調べると、マルセイユの歴史は古く、小アジアから来た古代ギリシアの一民族であるポカイア人が紀元前600年頃に築いた植民市マッサリア(マッシリア)にその端を発すると記されています。1720…

セザンヌのサント・ヴィクトワール山を読む

セザンヌのサント・ヴィクトワール山を読む ‪サント=ヴィクトワール山を見にAix-en-Provencenにやってきました。だけれど実際にこれを見ても、1870年代から取り組んだ'セザンヌのサント=ヴィクトワール山'に動かされるような感慨は起きませんね。どうして…

セザンヌのサント・ヴィクトワール山を読む

セザンヌのサント・ヴィクトワール山を読む ‪サント=ヴィクトワール山を見にAix-en-Provencenにやってきました。だけれど実際にこれを見ても、1870年代から取り組んだ'セザンヌのサント=ヴィクトワール山'に動かされるような感慨は起きませんね。どうして…

サルトル

‪ヨーロッパにおけるサルトルの復活がいわれていて、それはポストコロ二アリズムからの読み直しをいうのであろうが、そこで「他者」として指示されているのは、アフリカ・アジア・ラテンアメリカにおいて読み出される反近代のあり方である。わたしはそれに反…

「人は自らの文化から自由たり得るか」

人は自らの文化から自由たり得るか (Peut-on se libérer de sa culture ?) えー、フランスの高校生はこんな難しいことをかんがているのか?難しいが、大切な問題である。私などは間違いなく落第だろうが、私なりにこの問題の解答を考えてみよう。ヨーロッパ…

夢 (dream)

ジジェクによると、ヨーロッパ人は、夢(dream)という言葉をアメリカ人ほどには口にしない。かつて、ハリウッド映画は'夢の工場'と呼ばれた。現在は、トランプの’アメリカン・ドリーム’の奪回の夢。目覚めは死、夢の生産をやめてはならぬ。たんに新自由主義・…

私は東浩紀の「観光客」になることを拒む理由とはなにか?

これからフランスに行く四つ理由を言うと、 第一に、退屈しに行く。 第二に、軽蔑されるために行く。 第三に、「美しい国」で愚かになる自身を嘲笑うために行く。 第四は、東浩紀の「観光客」=「互いに尊重し合う世界」という「帝国」知の文化的教説に騙され…

フレームワークとクローズアップ

‪ ‪ ‪ ‪ 世の中の意味は、フレームワーク(構造)とクローズアップ(「このものである」) から成り立っている。意味を与えるためには、この二つを切り離してはいけない。一緒に働く必要がある。クローズアップしている(「このものである」)が、国会にたいする政…

フレームワークとクローズアップ

‪クローズアップしているがフレームワークをともなわないのが安倍ちゃんの<ぼくちゃん何も悪くないもんねー>。フレームワークはあるのにクローズアップできないのが安倍ちゃんの<一億総活躍>。フレームワークは不在だしクローズアップも為されないのが安倍ち…

セザンヌ

CÉZANNE この絵をみたのは中学生のときで、たしかデパートの展示室でみた。なんの距離もなく、セザンヌにおける内部の中に立っているあの感覚。ここにおいて自分の感覚が方向づけられてしまったものだから、この内部から、正直言うと、別のものの見方を以て…

岡倉天心

私はきちんと理解しているのかどうかわかりませんけれど、中国文化と西欧文化が出会った場所は沢山あるのですが、岡倉天心風にいうと、この列島はその一番端っこに位置しています。様々な文化の痕跡が流れ着いてきた、文明博物館みたいなのですね。絶対の死…

演劇と政治

「偽り以外に何があるだろうか?」 (カフカ「創作ノート」)芸術は真実と嘘の両方で成り立つ。カフカには、真をいう嘘と嘘をいう嘘の区別はない。政治の場合は政治が政治であるためには真実か嘘しかない。政治の領域に芸術を持ち込むべきでないと演劇界のピ…

説明できないものを説明できないくせに勝手に決めるな!

<説明できないものを説明できないくせに勝手に決めるな!>という若者たちの抗議はその通りだ。いくら内閣支持率急落でも、つぎの<説明できないもの>を防ぐことができなければ全く意味がない

アジアの民主主義

トランプ大統領に対してあるアメリカ司法を見れば、憲法の番人の最高裁は一度も存在しなかったと言わざるを得ないですし、アベノミックスの籠の中の日銀それ自身がゼロになる前に、国連中心主義の国会もなくなってしまったのでしょうか。今回は野党は大変だ…

原初的テクストを読む

17世紀の原初的テクストの注釈をいかに読めるようにするかこの作業を四年間傍らでみてきた印象を書くと、アマチュアの立場だからみえることもある。注釈を読むこととは、「旅」というものを喚起する、起源からの「変容」かなと思うようになった。‪逆に、注釈…

ワーグナーのオペラ「ジークフリート」

今日は楽しみにしていたワーグナーのオペラへ。早起きしたのに二十分遅刻。今はジークフリートよりもミーメに人気がある。グローバル資本主義における世の中と比べてしまった。黄金の指輪の所有をめぐる私的なものが拡大し、天上界と地上界と地下世界が魔法…

詩人

昭和十年代はモノ考える人は「非国民」と指差されたら<最後>だったように、共謀罪の時代にはモノ言う人がその前に「一般人」という徴が彼/彼女/あなたにないと<始まり>がないかもしれません。ないとされてしまうというか。<最初>に来るべき詩人は、<…

イギリス人はYesかNoかと答えなければならないような質問の仕方を嫌がる

イギリス人はYesかNoかと答えなければならないような質問の仕方をすごく嫌がる。警官から質問されているように感じるからだ。だから大抵質問文は長いのである。例えば、電車の隣の日本人に、あなたは新宿に行くのか?とは直に聞かない。"あなたは新宿に行く…

共謀罪

マスコミの口を封じる圧力、秘密保護法、権利のない社会にたいする反対の声すら許さないことになりかねない危険な共謀罪の強行採決。エスカレートしていく歴史修正主義を含めて、こうしたことは全部、原発事故の隠蔽からはじまったのだ。そして、モノ言える…

共謀罪

「専門家が反対している」というのは本当ではない。共謀罪の専門家なんか成り立つことがない。学者・法律家ならば、共謀罪の最初にある非法律的要素を考えることが不可能だ。考えることができないから、考えることのできる他のもの(治安維持法)に置き換える…

もう一つの近代

‪荻生徂徠『弁名』は人類を見渡す社会哲学である。そういう哲学は徂徠によってはじめて書かれた。問題は、この『弁名』は江戸幕府によって生かされたか?ということである。を考える上でこれは一考の価値があるかもしれない。『弁名』から、江戸幕府は自ら構…

だれが最初に「ほかよりいいから」と言ったのか?

だれが最初に「ほかよりいいから」と言ったのか? • ハリウッド映画のなかでの女性の叫びですが、これはいつ成り立ったのか?(男性も叫ぶのですが、なぜか女性だけが叫ぶとされています) 叫ぶことの起源。中世のロンドンでは「あやしい人」をみたら共同体の…

ロンドンとはだれか?

ロンドンとはだれか? 現在イギリス人は庭仕事の範囲にしか関心がないが、かつて大英帝国の名をもったイギリスはフランスと一緒に地球を半分ずつもったのである。第一次世界大戦後のイギリスの金本位制の中心へのノスタルジックな復帰は、もはや米国の時代に…

北アイルランド

‪DUPは、北アイルランド地域のアイルランド帰属を拒んできた、アナクロニズム的に英国の起源にこだわる英国側ナショナリストで、英国のEU離脱を支持している。今回過半数割れしたメイ首相の保守党との政権連立を形成する予定である。このことによって、EU圏…

「新しい時代の始まりをどうやってみるのか」

あなたも、このわたしも、自分が一体どういう時代に生きているのかと大きな関心をもっています。だからだれもが「新しい時代の始まりをどうやってみるのか」が気懸りなのです。ここでわたしが話しているのは、近代の発明物である歴史というほどの体系の側に…

内閣支持という名のナショナリズムの病

「なぜあなたは支持しているのですか?」 「ほかよりいいからです」 「ほかよりいいとおもうその理由はなにかときいているのです」 「支持しているからですが」 「この道しかない」しか言わないこの政権について、「なぜ他よりいいのか」といくらきいても、…

大江「一国」知と柄谷「帝国」知の問題

イギリスの選挙結果を読むと、ヨーロッパはナショナリズムの一国主義の方向に限界をみているようだ。ヨーロッパはグローバル資本主義に対して新しい普遍主義を構築するが、ナショナリズムによって非常に悪い形に歪められるかもしれないのは、アジアも同じだ…

契沖

‪契沖の名は、小林秀雄「本居宣長」で知った。彼を説明した伝記を読もうとは思わないが、小林のせいでなにか気になる人物である。契沖は世に失望して、長い年月人の家で本を読んだらしい。その家は連歌のネットワークを支えていたということを昨日知った。一…

新しい時代の「始まり」をどうやってみるのか

新しい時代の「始まり」をどうやってみるのか、非常に難しいです。ハンナ・アーレントはこう言ってました。「すでに起こった事にたいしては期待できないような何か新しいことが起こるというのが、「始まり」の本性である」。

英国選挙の結果から何を学ぶか

もしデモクラシーのことを指摘したいならば、英国選挙の過半数割れは、どの党もだめだという認識を伝えたのである。こちらも、どの政党にも失望していると伝えるつもりならば、自民党内閣への惰性的な支持をやめることから始まるだろう

天皇制的近代国家とは?

1、毎月第二週の土曜日は子安氏の現代史の講義。これはずっと早稲田大学小教室でやっていたのだが、現在はとりあえず早稲田奉仕園の会議室を借りて行なっている。この土曜日は仲間とワイワイガヤガヤとやっている日で、お酒もまわってか興奮で眠れない。何を…

アイルランドの英語

よくきかれるのですが、「アイルランドの英語は大丈夫か?」といわれるのは当惑してしまいます。言語の単一性の観念ーそれ自身近代のあり方ーに無自覚に依存しているというのでしょうか。アイルランド英語が15世紀の入植者たちがもちこんだ英語、イギリス…

共謀罪

安倍共謀罪で問題となってくるのは、権力の作用がどこに向けられているのか、その対象が不在だということならば、そういう意味で、この安倍共謀罪は、これまで「XXX共謀罪」という名で判例又は立法化されていた、法の適用する対象が存在しなければならなかっ…

特殊同士の対立とロゴスの対話的構築

フランス人のハラハラするほど対立し合う同士は共に食事の語らいの場を充実させることができます。それはわかるが、対立というのは、どうもね、日本を日本にする「和」の伝統と文化に沿わないものなのですよ。ほんとうにそうでしょうか?特殊同士の対立とロ…

イギリスの選挙

与野党の逆転劇は起きなかったが、EU離脱の一国主義を推進しようとメイ首相がうってでたギャンブル選挙は失敗。コービンの労働党に巻き返されたようだ。イギリスの選挙の結果を一言でいうとこれでしょう。 "It looks like their voice has been heard.”

「誠」の字

「誠」の字は上の人が読んでた少年マガジン連載漫画「愛と誠」ではじめて知った。世間からは不良と呼ばれているけれど心は真っ直ぐな(とお互いに承認しあっている)イケメンのお兄さんとキレイなお姉さんの活躍を描いたエモーショナルな世界。そういう世界が…

Lawrence " Lady Chatterley's Lover" を読む

Being a girl, one's whole dignity and meaning in life consisted in the achievement of an absolute, a perfect, a pure and noble freedom. What else did girl's life mean ? To shake off the old and sordid connexions and subjection. (...) The b…

「共謀罪」を読む

1、現代思想はスピノザに負いますが、彼の展開した古典的リベラルの思想を切り離してはいけないと思います。古典的リベラルの思想は、現代思想がスピノザに見いだすような思考の豊穣な多様性がなく、文章も単調でフラットですが、非常に大切なことがいわれて…

共生のデモクラシー co-habitance of different values

はっきりとだれも話しませんが、多分アメリカの大統領は終わったのでしょう。だけれど司法(連邦裁判所)とジャーナリズムが言葉の力でトランプをやめさせようとしていて、あるいは彼を孤立させようとしていて、そう簡単にはニューデイールから確立した戦後…

‪アジアから消滅してゆく縦書き

‪消滅してゆく縦書き。一緒に、縦書きで考えるスペースも消滅か?ネット化で、アジアから縦書きが消滅。現にここも縦書きで書く人はいないのです。日本の新聞と国語の教科書も時間の問題でしょう。特に新聞が横書きへいけば。そういうなかで、『論語』をヨー…

和辻哲郎「ホメーロス批判」を読む

文献学で解剖して現象学的解釈学で読み解いて構成されることになった、和辻の言葉では原「オデユッセイア」は、なんかなあ、学問プロの仕事よね (専門知『バベルの塔』みたいなところがある。) ギリシャ人がギリシャ人となるためには?という問題提起に答え…

音楽

人類の社会的諸関係の総体と同じ大きさである、つまりそれと等価の、環境としての音楽の場所がある、これが21世紀のあり方です。 「フォイエルバッハは、宗教性を人間性へ解消する。しかし、人間性は個々の個人に内在する抽象物ではない。その現実の姿では、…

ジョイス「ユリシーズ」の近代を読む

普遍主義といえば、ヨーロッパ。その中心にフランスとドイツとイギリスがある。そういう国々の中心的近代は自らを(自らが想像した)古代に表現しようとする。日本近代と大和王権の関係がそうである。(現代人は古代劇の仮面を以て自らの姿を隠す、あるいはそれ…

アイルランド首相

‪アイルランド中道左派政党から三十代インド系アイリッシュが首相になる。父がインド人の医者、母がアイリッシュの看護婦で、彼はゲイである。ちなみに私がアイルランドにいたときはまだ、オスカー・ワイルドを同性愛の罪で罰した英国の法律が実効性はなかっ…