21世紀の言説空間

‪21世紀の言説空間はグローバル帝国論とグローバルデモクラシー論の<間>に揺れ動く。どんな政治体制にも侵入していく、この<間>は、脱コード化であり(近代から自立していく方向をもつ)再領土化である。たしかネグリはポスト構造主義と(一国知に絡みとられな…

[p・o・e・m] x [t・h・e・a・t・r・e]

It is this secret language, different in the case of each artists, which submerges their works in a great solitude. ー Jean Cocteau [p・o・e・m] x [t・h・e・a・t・r・e] It begins with table It could be a chair It could be shoes But my word…

『論語古義』(伊藤仁斎)

140字の『論語古義』 ‪『論語古義』は言説と言説を媒介する場である。またその場は自らのうえに折りかさなる。「政は正である」(伊藤仁斎)といわれる。「政」と「正」のそれぞれの固有の歴史を探す近代主義の原理主義ならば駄洒落しか聞きとらないかもしれな…

MEMO

‪<MEMO> タイムラインに流れてきた、あまり理解できていない思想家の言葉である。現在改めてどう読めるか。敢えて言うと、均衡と安定、連続性にかんする二つの真理が問題ではない。同じ時代に共存した二つの言説が問題。もしそうだとしたら、偶然のその共存から一</memo>…

津田左右吉

‪ヨーロッパの現実はこうだから明治の日本はそうであるべきだというが、私は別の見方をとる。方法としてのヨーロッパはああだから方法としての日本はどうだと問うような見方である。津田左右吉は方法としてのイギリスと方法としての佐幕派を考えることができ…

ベーコンとピカソ

ベーコンは、ダブリンで育ったが、南アフリカに行ったときの彼の子供時代を回想している。目撃した庭の奥の藪を一瞬横切った小動物にトラウマをもったという。外部(小動物)によって、自己との関係を再構成していったかもしれない。ベーコンの絵画は、存在が…

信の構造

‪安倍政権を終わらせることができないかもしれない。なぜか?安倍政権は憲法そのものを拒んでいるわけではないからだ。憲法というのは、憲法を読まない安倍政権と両立しうるのである。問題はどこにあるのか?問題は、安倍が最後の堤防を取り去ろうと企だてい…

<イメージ (は) | 脱構築的に解体する| 明治維新150年>

<イメージ (は) | 脱構築的に解体する| 明治維新150年>というテーマで描きはじめたら、奥深く半透明さのなかにいる「王の場所」をどこに再構成するのかという問題を避けることができなくなった。最初は中立化されたイメージを描けばいいだろうとおもっていた…

宗教ナショナリズム

‪近代とは宗教の世俗化である。宗教とナショナリズムはそれらが住処とする国家において分離する。その国家は戦争によってしか解決しない領土問題をもつ。他方で、これとは別の歴史で、帝国主義の時代の絶えざる介入によって国家を形成できなかった地域で、領…

ソクーロフ

‪日曜日は、ソクーロフの『Russian Ark』2002)を観ました。ダブリンで見たとき見えていなかったものについて考えることになりました。翌日『チェチェンへ アレクサンドラの旅』(2007)を感慨深くみました。後者については、兵士達の言葉はオリヴェイラが対話…

議会制民主主義

問題となっている議会制民主主義と国家との関係は、<一国知>の中にとらわれたまま"問う"ことの限界が問われずして、"新しい形の「政と官」問う" ことなんだろうか?そんなこと、ずっとやってきたよ。発想の大転換が必要。この時代に、議会制民主主義と国家と…

新しい普遍主義は可能か

‪漢字文化圏にあって、漢字文化圏に定位しているからこそ、ヨーロッパの古典語と近代語の文法の問題を考えるときに、ヨーロッパを考えている。正確にいえば、アジアからみた他者ヨーロッパを考えている。では、いつヨーロッパを感じるかといえば、それはホワ…

フーコ『言葉と物』

‪対蹠的なものの接近、あるいはたんに無縁なものの唐突な隣接、そうしたものをぶつけあう列挙というものは、それだけで魔法の力をもってはいようが、フーコ曰く、問題は、物を隣あわせる座そのものなのだという。映画について語るのはまだはやい。だが、どう…

私は自分が何も知らないことを知っている ー 「仙境異聞」を読む

‪私は自分が何も知らないことを知っている"I know that I know nothing" (私は自分が何も知らないことを知っている)は、私の経験からいうと、日常において誰のどんな会話にも属さない文だとおもう。この文はアルファベットそのものと同じように、決して現前…

『言葉と物』

‪私は暇人であるけれど、この4つを欠いた芝居などみたいと思うほど暇ではない。フーコ『言葉と物』はこの4つのことをラジカセに問うた‬ー‪1、いかに言葉を秩序づけるのか?‬‪2、いかに物を秩序づけるのか?‬‪3、いかに映像と言語の関係を秩序づけるのか?‬‪4…

寅吉、Go ! ー 平田篤胤『仙境異聞・勝五郎再生記聞』

寅吉、Go!平田篤胤の『仙境異聞・勝五郎再生記聞』(岩波文庫)、なんか凄いことになっていますが、その意味を問う必要があります。鎖国?みたいな時代の閉塞感みたいなものが外部世界への想像を爆発させているのでしょうか。‪「仙童寅吉200年」とは何か‪「…

文化

「芸術は決して、誰ひとり自分のそばへ呼び寄せようとはしません、いや、芸術は影響などということは問題としていないというのが、私の普段からの推測です。」とリルケはいう。他方で、文化共同体とは、なにか、自分でないもののそばへ呼び寄せようとして、…

『言葉と物』

‪東京演劇アンサンブルの納会で同席したときだったと思うのだが、「1960年代に『言葉と物』はフーコが四十代のときに書いて、僕が三十代のときに翻訳した。いま五十代になった本多くんが読んでいる」、と、渡辺一民氏から言われたとき、嫌なことを言うなあと…

「これからの教養」を問う

‪これからの世界、これからの教養、は、多様体の方向を訴えた八〇年代の響きがある。これから何とかしなければならないとする危機感から言われる言葉だろう。問題は、八〇年代のように、再び、明治の漢語「国民」の設計通りに、国に民がくっつきすぎた「公」…

フーコとゴダール

‪『言葉と物』はボルヘスという始まりをもつ。ボルヘスから始めないと、イマージュの反覆を開始できなかった。読み手は絶えずベラスケス『侍女たち』にかえる。『映画史』の場合はボルヘスの言葉を以て終わる。ボルヘスで終わらないと、彷徨う無限のイマージ…

言葉

抽象‪「X」だけで考えようとしたら大変難しいけれど、「Xへの手紙」という風に方向づけるならば何とか考えることができるようになる。抽象「X」にたいする「への手紙」という言葉の介入によって、「X」について自己同一的な限定された物の見方から、「Xへの…

漢字論

「<われ>であってはいけない。まして、<われわれ>であってはなお、いけない。くにとは、自分の家にいるような感じを与えるもの。流竄の身であって、自分の家にいるという感じをもつこと。場所のないところに、根をもつこと」Simone Weil言葉は宇宙の中心…

Au commencement était la Parole.

‪Au commencement était la Parole. 「初めに言があった」。原語では言はlógosである。初めに漢字が存在したのは、ここで言われる「初めにロゴスがあった」のとおなじである。子安氏の言葉をひくと、「漢字とは、それなくしては思考そのものが現実に存立しえ…

MEMO

‪‪戦争協力しなかった台湾のシュールレアリスムの詩人達の存在をめぐって議論されることは最近までなかった。なぜか?国家が言説化したこの一国<文学史>の問題は、国家が可視化した集団肖像画?外苑の聖徳記念絵画館における王政復古を物語る一国<アジア史>…

‪漢字も眠るのだろうか。眠っている間、夢を見るのか。漢字は夢のなかで、‬仮名の肉体をもっていたり、‬‪アルファベットの肉体をもっている自己を見ている。‬‪目覚めは死‬。目覚めたとき読まれてしまうから。そのときは漢字は声を住処にしなければならなくな…

ジョイス

‪‪ジョイスの「自分で決めた亡命」によってアイルランドの外部で書いた、1916年の英国植民都市ダブリンを舞台にした『ユリシーズ』に登場するダブリンの人々は、古代イスラエルを住処としている。語りかたは、よく知られているように、まるでカメレオンみた…

ソクーロフはいかにルーブル美術館を語ったか

‪ルーブル美術館をヨーロッパ起源と等価なものとして再構成するのは、アジアから船で運んできたオブジェたちでこの建築物を作ったナポレオンの植民地主義を隠蔽する作り物語だろう。だけれどこの種の隠蔽は第二次世界大戦で起きた。不潔なボヴァリー夫人の映…

一国知の問題

一国知はもうたくさんだ。必要とされているのは、近所どうし、隣りの国どうしの知の共有である。共有とはともに考えること周辺の特殊は、近所どうしの関係から切り離された場所で、自らの固有性を解釈しても、そこに否定した普遍が再び現われているだけ。普…

‪誰がジョージ・オーウェル『1984年』を怖れるのか?

‪‪誰がジョージ・オーウェル『1984年』を怖れるのか?ヨーロッパの周辺国アイルランドで起きたことは周辺国中国でも起きる。この問題はポスト・オリエンタリズム問題として考える必要がある。西欧近代に対抗する非ヨーロッパ圏の知はこう考える。ヨーロッパ…

「文献学ニヒリズム」

厳密詳細な文献学批判を展開する近代知は、現前のテクストが「不確かなテクスト」としてみなし、剰余的付加物を取り除いて、想定された「確かなテクスト」へ探索する知の働きである。問題は、この探索に純粋さのもとに絡みとられる意味作用があること。「幻…