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仁斎論語

‪『論語』の書き出しは、「子曰、学びて時おりこれを習う」(「子曰、学而時習之」)である。仁斎の注解(現在執筆中の子安氏訳)によると、「学とは倣(なら)うことであり、覚ることである。古えの先人たちの教えにしたがって習い、これを見聞に照らし合わせて考…

「侍女の間」

『侍女の間』は画布の中にそれを含む部屋全体を再配置するとき何をやったかといえば、小さい封筒の中に入れるためにより大きい封筒を折りたたむようなことをした。ここからバロック的問題提起がおきる。なぜ、自ら折り重なるものをフラットにしておくのか?‪…

ネトウヨとはだれか

‪ネトウヨとはだれか? ネトウヨは、指摘されているようには、反知性主義であるかといえば、そうではない。むしろ、ネトウヨの問題は、右翼にもなれないというほどの道徳性の欠如にある。ネトウヨは「みんな」という言葉をけじめを以て効率よく口にするが、…

Simone Weil

‪世界を徹底的に理念化していくとはこういうこと‬。ただし理を以て説明し尽くすこととは違う ‪->「あらゆる真空は、(受け入れられないかぎり)憎しみ、とげとげしさ、苦悩、恨みなどを生じさせる。自分の憎むものに対して、わざわいがふりかかればよいと思…

舞台空間は空間であるために要請されるものはなにか?

‪演劇が舞台空間で過去のイメージを発明するとしたら、映画館とか本屋さん、黒板とか匿名の落書きする壁、過去においてはこうした形で知識が伝えられていた配置を思い描くことが大切で、こうした世の中から消えていくもの、消失したものの痕跡、ここから、そ…

舞台空間は空間であるために要請されるものはなにか?

‪演劇が舞台空間で過去のイメージを発明するとしたら、映画館とか本屋さん、黒板とか匿名の落書きする壁、過去においてはこうした形で知識が伝えられていた配置を思い描くことが大切で、こうした世の中から消えていくもの、消失したものの痕跡、ここから、そ…

共謀罪

‪賛成派はこのことをよく考える必要があります。国際テロにやられないと説明された共謀罪がなぜ、日本を民主主義国家とは呼べない国にしてしまうのか‬。「世界」のために自分達ではよいことをしているはずのに、国連のベテランからは非難されているのはなぜ…

‪「凡そ思慮無くして動く、これを情という。纔に思慮に渉るときは、即ちこれを心と謂う」

‪「凡そ思慮無くして動く、これを情という。纔(わずかに)思慮に渉るときは、即ちこれを心と謂う」(伊藤仁斎『語孟字義』) • 詩を読んでいるような...。子安氏の評釈は、「思慮に渉らない気持ちの動きを『情』とする、と仁斎の説を訳してみた。そこから他者に…

共謀罪

‪政府は共謀罪を被告とした法廷に立つ。共謀罪の犯罪を些細なものとしてこれを弁護する。「犯罪を未然に防ぐプラスを考えれば多少の冤罪は仕方ない」、「国連特別調査官はただの『個人』だ」、「議論され尽くした」 のだからこれ以上なにも言うな、と。「一…

安倍共謀罪

国連特別調査官はもちろん、どんな「個人」も安倍共謀罪を批判できるしまた批判する責任もある。そうでなければ、人類は表現の自由と権利を獲得できなくなってしまう。共謀罪の問題を徹底的に国際問題化するしかない

狡猾な"ナショナリズムの毒"

知識人のなかには、知識の量は凄いが、知識の質が頗る悪いのがいる。自己啓発のおじさんたちはそういうのが大好きだ。佐藤なんとかかいう左巻きの言論人もそういう類の知識層なのか、ロシアについてだけでなく、知ったかぶりしてアイルランドについてテキト…

「祭政一致」論の復活?

安倍政権と日本会議の『教育勅語』の読みは、彼らの国体的「祭政一致」論(「国家祭祀」と「個別宗教」の分離をいう)の解釈にもとづく。問題としなければならならないのは、近代の「祭政一致」論を根拠に、伊勢サミットにおいて指摘されていたような「政教分…

思想と詩

‪ ‬ ‪認識は常にはっきりした目的を追及しているが、‪ ‬ 目的が達成されると終わる。‬‬ ‪これに対し、思考は、その外部に‬‬ ‪終わりもなければ、目的もない。‬‬ ‪結果を生み出すことさえない。‬‬ ‪芸術のなかで思考に一番近いのは‬‬ ‪たぶん詩だとハンナアー…

市井の人として

「オルタナティブファクト」("替わりの事実")も、一概に悪いとはいえないよ。「君子」という位ある官吏を宛名にした『論語』を私の如き世の落ちこぼれがそのまま読んでも仕方ないところを、世の中にNo!という市井の人としてのカオス的あり方を四百年の息と共…

「小人の過ちは必ず文(かざ)る」

公私混同の過ちを責める人の言葉を避けて、これを封じる大臣達の姑息な閣議決定と財務省の官吏達の隠ぺいは、「小人の過ちは必ず文(かざ)る」にあたる。姑息に粉飾して封じたあとに、覆い隠すことなどできない事態になってくることを一秒も考えられないのだ

漢語の近代

‪慶応三年のヘボン「和英語林集成」初版から二十年間で約15000語増加した。明治維新以降あらゆる言葉が増加したのである。そしてその大部分は(国産の)漢語であったという。これはなにをもたらし、何を意味するのだろうか?物の見方がそうしてネイティブ化し…

梟猫曰く

‪梟猫曰く、「遠くまで行って指示すべきものを探し続けるより、卑近のものがもつ意味を考える。読まれてきたとされるものが由る起源を遡らず、事件として誰が初めて言ったかを行いとして言う。関連性のないものから切り離してはいけないし、他のものはどこに…

共謀罪

「テロ」といわれる状態がどんな性質を具えるのか?そもそも字からして怪しいし、送り主(大臣)もさっぱり理解できないという、「共謀罪」と名指された中身不明の小包みを無理やり送りつけてこようとする、対話なき数の力ほど、「テロ」のイメージに沿う恐怖…

映画史

投影の思考の形式に依りながら投影をわれに成すことによって、métamorphoseを以てする思考の形式とわれとは合一する。思考スクリーンのもとに、思考空間の直線が送られる。問題は、このとき、この二つの間にあって平行になっている第三の思考空間が映らない…

文化多元主義

‪多元主義のヨーロッパに依りながら文化多元主義をわれに成すことによって、ヒューマニズムを以てするヨーロッパとわれとは合一する。ヨーロッパも同じヨーロッパであり得ない。この多-普遍主義を決定的に壊したのが、アメリカ主導のイラク戦争であった。ブ…

‪ ‪書く本が画布に化けているのか、或いは、描く画布が本に化けようとしているのか。誰一人入ってこれない鏡の、本と画布しかないこの部屋で、始まったばかりにせよ終えたにせよ、思想は思想自身であるためには、依拠しているその外部を消し去ることが倫理的…

荻生徂徠

‪フランス現代思想などは存在しないのは、日本思想が存在しないのと同じである。そしてイギリス思想なんてあるのという疑問がある。だけれど経済学については、イギリス経済学といわないとね、ただ「経済学」と言っただけでは不十分な感じがする。マルクスを…

市井の人

‪乱世だから何を言っても無駄か、何を言っても無駄だから乱世なのか。兎角今日が乱世である。乱世でものを考える人は隠遁者でも草莽の臣でもない。近世の遠方からきた市井の人である‬

アジアの多元主義

なぜ安倍はあんなに大きな顏をしているのか?なぜ自衛隊は平然と海外へ出て行くの?私はプロではありません。間違いを恐れずにいうと、これは解釈改憲の容認?自衛隊を海外に出すとした解釈改憲が現実化したこの現在を問題にせず、改憲に対しては憲法が守ら…

物の見方について

敢えて言うのですが、『‪教育勅語』に反対する人は、それを推進しようとしている人と同じようなことを言ってるように聞こえてしまうのです。口先では反対しているけど、裏で賛成しているんじゃないかと疑うことも。問題なのは、近代から近世をみる方向性がど…

治安維持法と共謀罪

治安維持法と共謀罪は仮に同一でなくとも、求められている、逃げ場がなくなるほど隙間なく思想がたった2文字の「国体」に言い尽くされる恐怖と、カメラ持参ブラブラまで含む日常の行いの広範を2文字「共謀」に言い尽くされてしまう恐怖との類似を考えること…

吉本隆明

吉本隆明も親鸞も理解できない。吉本と彼が読む最後の親鸞ならばそこから理解が始まる。「親鸞が、の頂きを極めた所で、かぎりなくに近づいていく還相のを説いている」といわれるように、二極の間ー党派と大衆ーに存在している最後の吉本を理解できるだけだ

階級

‪チョムスキーがどこかで書いていたが、アメリカはずっと「無階級社会」という幻想を抱えているらしい。だが、フェミニスト系論客がトランプを支持する階級の存在を分析するようになったのである。われわれ学生にルカーチを読ませた労働法ゼミの教授の自問自…

二つのヨーロッパー アイルランドのヨーロッパ、日本のヨーロッパ

二つのヨーロッパ ー アイルランドのヨーロッパ、日本のヨーロッパ わたしはジョイスとベケットのアイルランドをみたいとおもった。またEUというものをそのアイルランドからみたらいったいどのようにみえるのか知りたいおもった。それは、明治という時代から…

『フィネガンズ・ウエイク』とはなにか?

『フィネガンズ・ウエイク』とはなにか? その全体像を公式的に言ってしまうのは躊躇いを感じるが、「第一部 両親の書」は貴族の世界が表現されていると私はおもっている。「第ニ部 息子たちの書」では僧侶の世界がえがかれるのだ。貴族の世界が体現する戦争…

人間全体の視点と人間の内部的視点を切り離せない

人間全体の視点と人間の内部的視点を切り離せない。祭祀体系と官僚機構の両者は共に国家を誕生させたと考えると、この視点から言えることは、こういうことだろうか。人はどこからきてどこへいくのかと未来を思い出すことによって語り得ないものを語るという…

注釈学

「根ざすのが人間性の完成である」と言い切る教説が自ら根ざす神の如き統一された抽象的他者像は、近世の原初的経典の連続性を以て書く注釈学にとって、大き過ぎる同一性である。それは、多様性へ行く学びの要請からすると、価値のない、近代が自らに適合す…

根っこなしをたたえる

根っこ無しとは外から影響を受け易い不完全性のことで、たとえば、ロンドンに滞在すればそれっぽいイギリス英語を喋るし、ダブリンに帰ると周りに吃驚されてそれっぽいアイルランド英語を喋るというこの不完全さについては連続性で考えれば足りるし、この身…

思考は二種類ある

思考は二種類ある。同一性は事物におけるものとして根拠を最初の思考に与える。また、同一性を前提にメタフィジカルな思考も構成できる。だがメタフィジカルな思考を再び同一性の対象にすることはレベル的に不可能である。同一性を前提できても根拠づけられ…

ニーチェの言葉から読み解く

‪Mißtraut Allen, in welchen der Tribe, zu strafen, mächtig ist ! F.Nietzsche, Also sprach Zarathustra 「ひとを罰しようという衝動の強い人間たちには、なべて信頼を置くな!」(ニーチェ)。この言葉ほど共謀罪を通す政権をとらえた言葉はない。恐らく…

寸劇

安倍「自民党総裁としての考えは読売新聞に書いてある。何か?」 梟猫「ホー、あなたのその新聞には何も書いていないということですかニャ?」 安倍「いいから、洗剤セットだ、ほら。半年契約にしておくからな」

「性は生の質なり」(子安宣邦、徂徠学講義「弁名」を読む 第十一講)

‪性は生の質なり‬ ‪ ‪・性とは生の質なり。宗儒のいわゆる気質なりものはこれなり。その性は本然有り、気質有りと謂うものは、けだし学問の為の故にこれを説く。また孟子誤読して、人の性は皆聖人に異らず、その異なる所のものは、気質のみと謂い、ついに気…

「徂徠鬼神論と鬼神祭祀論」(子安宣邦、徂徠学講義「弁名」を読む 第十講)

‪鬼神とは何か‬ ‪鬼神とは天神と人鬼なり。天神・地示‬ ・人鬼は周礼の見ゆ。古言なり。地示を言わざるものは、天神に合してこれを言う。凡そ経伝に言うところはみな然り。後世、鬼を陰に属し、神を陽に属する所以は、易にこれ有るを以てなり。古人、疑いあ…

「超越的神格「天」の成立」(子安宣邦、徂徠学講義「弁名」を読む 第九講)

‪天を敬うことは聖門の第一義‬ ‪・天は解を待たずして人のみな知る所なり。これを望めば蒼々然たり、冥冥乎として得てこれを測るべからず。日月星辰ここに繋り、風雨寒暑ここに行わる。万物の命を受くる所にして、百神の宗なるものなり。至尊にして比なく、…

「徂徠の政治的思惟と孝悌忠信」(子安宣邦、徂徠学講義「弁名」を読む 第八講)

‪ ・‪孝悌をいかに意義づけるか‬ ‪孝悌は解を待たずして、人のみな知る所なり。ただ古え至徳を称するもの三あり。泰伯の讓、文王の恭及び孝wl至徳要道と称する、これなり。人は貴賎となく父母有らざるなく、父母は膝下に生ず。它の百行の如きは、あるいは強…

「礼=物による教化の道」(子安宣邦、徂徠学講義「弁名」を読む 第七講)

‪礼は道の概念‬ • ‪礼とは道の名なり。先王の制作する所の四教・六芸、これその一に居る。いわゆる経礼三百、威儀三千、これその物なり。六芸の書・数は庶人の官に在る者、府・吏・しょ・徒の専務たり。御もまた士の職とする所なり。射は諸侯に通ずといえど…

「聖人とは制作者である」(子安宣邦、徂徠学講義「弁名」を読む 第六講)

‪聖人とは制作者‬である •‪聖とは作者の称なり。楽記に曰く、「作る者これを聖と謂い、述べる者これを明と謂う」と。表記に曰く、「後世作者有りといえどもう、虞帝に及ぶべからざるのみ」と。古えの天子は、聡明叡智の徳有りて、天地の道に通じ、人物の性を…

『日本の夜と霧』は、日本シュールレアリスムの『昼顔』

シュールレアリスムというのは、知識人が反知性的に表現していく。世界を解釈し尽くす理に隠蔽されるその隠蔽を反知性的に表現していくとき、ブニエルからの‪影響をもつ大島渚‬における近代という欺瞞の全体性を指示した『日本の夜と霧』は、ほかならない、…

『日本の夜と霧』は、日本シュールレアリスの『昼顔』

シュールレアリスムというのは、知識人が反知性的に表現していく。世界を解釈し尽くす理に隠蔽されるその隠蔽を、反知性的に表現していくとき、ブニエルからの‪影響をもつ大島渚‬における陰険かつ欺瞞的なものを指示する『日本の夜と霧』は、日本シュールレ…

カリエール

‪「見ておきなさい...」と告げられて、あまりみたくなかったが、映画「昼顔」のテーマとド・ヌーヴに同一化していた母と繰り返しこれを何回観たのかわからないのである。私のダブリン時代のパリ体験のことだったけれど、後年パリのスタジオにやってきた脚本…

韓国大統領選

フランス大統領選の投票に続いて、きょうは韓国大統領選の投票。これはたんなる偶然なのだろうか?わたしはあえてこのことの意味を考えてみようとおもう。 渡辺一民氏がこのことをよく口にしていたが、日本人は常にフランスと韓国という二つの他者を共に考え…

‪‪‪「弁名」ノート‬ No. 32 ( 私の文学的フットノート)

‪‪‪「弁名」ノート‬ No. 32 ( 私の文学的フットノート) ‪徂徠はここで、格物窮理と世俗の知について述べている。聖人の叡智と君子の知と人の分別知を区別している。ここでのポイントは、「古えの天子は、聡明叡智の徳有りて、天地の道に通じ、人物の性を尽く…

カオスに対応するために、こちらもカオスになればいい(酒井氏)

‪MEMO‬ ‪「カオスに対応するために、こちらもカオスになればいい。ランダムに対してはランダムで。自然は常にそうなっている。完璧でなくてもいい。」(酒井氏)。「うまくいかないことも承知で、アホなことをすべきなんだ。」「どうなるんだからわからないん…

仁斎論語

‪西欧の思想は、上か下か、先か後か、外か内か、によって考える三つの基底がある。他にない。(たとえば「上」x「先」x「内」= 超越性」)さてアジアはこれに四つめの基底を付け加えることができる。つまり西か東か、という基底である。相補的な意味で、西と東…

Godard

On juxtapositions Godard frequently makes jarring juxtapositions that are intended to prompt a new set of questions- like the third, unformatted image emerging in the mind of the viewer from the montage of two others unexpected put togethe…