言説「憲法は本来的に国民を統合する」に反論する

言説「憲法は本来的に国民を統合する」に反論する言説「憲法は本来的に国民を統合する」はどう読まれたか?どう読まれたかといっても、この言説を批判するひとがいないので、結局このわたしがどう読んだかをここに書くだけなんですけれど。憲法の力とは、絶…

「国語」の思想とはなにか?

「国語」の思想とはなにか?そもそも「国語」という命名に違和感をもっていましたし、現在もその違和感がなくなりません。戦後民主主義(一国民主主義)にとっての日本列島の「国語」なのでしょうが、それでは戦前の台湾で日本語で文学を書いた作家たちが無視…

靖国神社の問題とはなにか?何を考えていくのか?

靖国神社の問題とはなにか?何を考えていくのか?靖国神社の問題は、何といっても、死者のあいだにhierarchyを作り出す点ですね。戦争体験は語られているが、伝わってこないのは、靖国神社の言説に絡みとられているということにも原因があるでしょう。さて靖…

芸術作品は物で書かれたものとして存在する

ナチスは退廃芸術の展示を行なった。また彼らの思想に合わぬ書物を儀式的に焼き払った。何故ナチスは芸術作品と書物を一緒に破壊したのだろうか?まず彼らは芸術作品と本が一体であると見抜いていた。芸術作品は物で書かれたものとして存在する。芸術作品即…

『朱子語類』を読むことの意味

中国哲学とインド哲学を勉強する学生が少ないと若い中国哲学の研究者から聞いた。と書くわたしもアジアの哲学をほとんど知らないでやってきたではなかったか。ほんとうにそれでいいのかと思いながら彼の北京大学留学の話を聞いた。インド哲学といえば、ダブ…

MEMO

‪ 他者が存在するという意識が構成するシンメトリーを失っているあり方を表現している作品だけに、全体に覆われずにいる部分と部分の間の僅かな空隙もない現実がみえてしまった。逃げ場が無い.. Que veut dire Levinas par < interstices> ?「ひとびとが貨…

「これは映画ではない」

‪ 「これは映画ではない」‪‪ゴダール映画のカメラは命題論理だといわれます。思い出すと、ダブリンの詩人のリチャードはこれを見て「くだらない」といってきました。若いときトリニテイで彼は論理学の勉強していたから直ぐに気がついたのですね。「これは映…

津田左右吉

「他力本願」(『教行信書』)と「克己復礼為仁」(仁斎『論語古義』)の自己を否定する日本思想は普遍主義的によく理解できるものです。西欧思想史からみると、津田左右吉は普遍主義であるのか或いはそうでないのかわからないというのですね。漢字は不可避とし…

津田左右吉

‪「他力本願」(『教行信書』)と「克己復礼為仁」(仁斎『論語古義』)の自己を否定する日本思想は普遍主義的によく理解できるものである。西欧思想史からみると津田左右吉は普遍主義であるのか或いはそうでないのかわからないという。しかし思考が不可能となる…

漢字論

‪他者を罵倒する幻想、ヘイトスピーチ。どうしてヘイトスピーチがおきるのか ?この他者を罵倒する幻想が幻想を生むのは、『古事記』みたいなものを読むからではないかと思っていた。そんなに単純なことではない。たしかに現代語訳を読めば、他者を罵倒する…

Storyteller

No.1隣国を信頼して戦争しないという誓いはどうしたのですか?誓いを実現するためには全力で外交しなければいけないでしょう。ホホー、中々二人以上にならんのですけど、「ふくろう猫共和国」から、国交断絶のノリでワイワイいっているようならば「ホワイト…

MEMO

子安先生によると、伊藤仁斎は天地の生成を善としてとらえていく。善は生まれつきの善である。そうして覚醒について考える仁斎は朱子と共にあるが、彼は朱子学の形而上学的な理気論的概念と体用論的言語から離れていく。至上なものは、究極的なものにではな…

執筆中。(「方法としてのアジア」について)

整理できていない... 夏目漱石から竹内好を読む、あるいはその逆。「わたしは夏目漱石のよい読者とはいえないが、読んでいて面白いときは「西欧」を考えている文である。漢字漢文の高さはある。だが漱石は、明治維新の一国主義は前近代を失敗しているという…

フーコはいかに「言説」を語ったか

‪フーコはいかに「言説」を語ったか(No.1)‬‪16世紀の言語(ランガージュ)は、自己にたいして、たえざる注釈という立場をとっていた。ところでこの注釈は、何らかの言語(ランガージュ)がそこにあるー何らかの言語(ランガージュ)が、それを語らせようとして用い…

2019年の選挙

これから投票所へ。社民党の存続が気になっている。立憲民主党、日本共産党、山本太郎?女性の政治家の数も大切な判断材料。安倍政権は「安定か混迷か」と訴えるけれど、有効需要の不足による不均衡なまま安定していることが問題。それでも安倍はアメリカし…

「方法としてのアジア」

ネオリベの言説「敵と競い合う世界」ー向こうからきた人はこちらに最悪の攻撃をしてくるからそれを想定して報いる必要があるーに対しては、それが拠るゲーム理論のパレート最適的前提が社会民主主義的見方から再検討されました。また共同体を重視する倫理的…

漢字論

‪漢字は他の文化を盗む為に必要だったと考えてみる。盗んだ痕跡は残る。寧ろ神話に他の声が介入してくるように漢字で盗まなければならなかった。ナショナリストが漢字に依拠できるオリジナリティーがないと嘆くときは、映画を観て「英国の空は美しい」と言う…

MEMO

今日の講座(子安宣邦氏)では大変興味深い宇宙生成論における始まりのことが説明された。朱子が語る太極の無という始まりは理でなければならない。本居宣長は始まりははっきりとしないという。平田篤胤は救済論的に正しい始まりを考えた。破綻した後に、補い…

運命の力

‪ヴェルディのオペラ「運命の力」を観て思ったのは、登場人物達を突き動かしている名誉とか評判。あれは何だろうかと。私にとっての意味を考えるのですね。名誉と評判から生じる葛藤に惹かれることはないですが、しかし望む本をもっていないこと、これほど不…

漢字論の言説

ロンドンでWittgensteinをヴィトゲンシュタインと読むと、ウィトゲンシュタインのことだとわからない人もいる。伝記を読んで映画を見ているんだけどね。単に彼のドイツ文化圏の背景を知らないだけでなくて、何となく知りたくない場合もあったのじゃないだろ…

芸術を考える

17世紀から危険なものがはじまったといってよい。芸術に委ねたらなにが起きてくるのかだれもわからないというのに、だからこそ?だれもが芸術に関心をもつというそういうことは17世紀の前に起きなかった。17世紀の前に危険なものは存在しなかった。12世紀に‪…

香港を考える

「非存在者は存在するということは証明されない。」非存在者がそれを語るときは、「わたしの存在は(形式)証明できない」と言っている。「非存在者は存在するということは証明できない」は、それ自身の否定、すなわち「非存在者は存在する」を意味しているの…

『フィネガンズ・ウェイク』

‪オスカー・ワイルドはいう。アイルランド人は自分自身について完全なものを書く必要があると。帝国オリエンタリズムが表象する“アイルランド人”が不完全であることを示してこそ自立できるからだ。そうしてワイルドの精神を継承したジョイスは宇宙を構成する…

オスカー・ワイルドとはだれなのか?

‪ワイルドの『真面目が肝心』The Importance of Being Earnestは気になる作品です。二十数年前にダブリンで最初に見た芝居でした。アイルランド版『真面目が肝心』に観客たちはびっくりしました。ワイルドの格言好きは有名ですね。『真面目が肝心』と口にす…

MEMO

香港のデモは香港のデモ以上の意味をもっている。2014年のひまわり学生運動と雨傘運動。民主アジアのあり方を考えようと呼びかけているものではないか 安倍チャンネル化しているこの国のメディアは、香港デモを「暴徒化した」と簡単に伝えてしまうまでに常に…

中西進氏に反論する

‪「中央日報」のインタビュー記事はこう書いている。「中西さんは新元号の出典元である万葉集の研究の最高権威者だ。それによると、万葉集で言及される「和」の精神は聖徳太子時代に出てきた日本最初の成文法である「十七条憲法」によく表れている。(十七条…

夏目漱石『こころ』ー子安宣邦氏の解体的読み

夏目漱石『こころ』ー子安宣邦氏の解体的読み ‪「明治28年の事件が1895年の事件とされることによって、その世界史的な意味がはじめて明らかにされる」という今日の子安宣邦氏の言葉は、確立されてしまった明治史的視点のなかでそれとは異なる世界史的視点を…

ハムレット

ハムレットは世界に向かって自己を投げだすとき身をかわしてしまうー世界からくる死者(亡霊)と共にある自己の眼差しから己を避けるようにして。ハムレットが存在しない世界、それは宇宙創世のときと等価のカオス。論理的に先行しているのは無矛盾だけれど、…

方法としてのヨーロッパ

‪ロンドン市長がトランプを20世紀の全体主義者と呼んでいるらしい。十年前の2009年ロンドンG20ー金融危機をもたらしたグローバル資本主義ーに対する抗議デモのときと雰囲気がなんだか似ているような。包囲されながら「われわれは何をやっているのか」と考え…

『インディア・ソング』(1975)

『インディア・ソング』(1975)は、ベケットとサルトル、演劇と文学から自立する映画とは何か?書くこととは何か?ラカンとフーコ『言葉と物』(ラス・メニーナスの分析)から自立する哲学とは何かを問いました。ついでにゴダールに自分のことばで喋らせるため…