人形浄瑠璃文楽

男女の愛と友情の世界を演じ切った人形が三体、舞台で操る九人の男性の影たち。何だろうね、これは?秩序の背後にもう一つ別の秩序があるわけだけれどね、秩序と秩序の間に秩序そのものが宙吊りになる、観客席からは見えない、過剰なものの存在を考えた。‪こ…

人形浄瑠璃文楽

男女の愛と友情の世界を演じ切った人形が三体、舞台で操る九人の男性の影たち。何だろうね、これは?秩序の背後にもう一つ別の秩序があるわけだけれどね、秩序と秩序の間に秩序そのものが宙吊りになる、観客席からは見えない、過剰なものの存在を考えた。‪こ…

ヨーロッパの端とアジアの端

‪ 'Let's leave theories there and return to here's hear' (Joyce, FW) ヨーロッパの端にある‪アイルランドで考えるポストコロニアルからポスト構造主義にかえってきた。そのポスト構造主義は、人間が立つアジアのあり方を考えるポスト構造主義。そうして…

結局修正脱EU案も修正なき脱EU案も否決された

1998年のベルファスト平和条約は自立北アイルランド(英国からの独立に非ず)を成立させた。国民投票と雖も確立した平和条約の実質を破壊できない。結局修正脱EU案も修正なき脱EU案も否決されたのである。議会は期限の延長を可決したが、恐らく修正脱EU案は困…

ジョイス

‪ジョイス文学は消滅したゲール語について考える。ゲール語は絶滅させられたのか?否、民の英語を使う生活上の要求の中で捨てられたのだ。ジョイス文学は、絶滅させられたと想定したうえで構築されるアイデンティティの国民文学とは全然違う。新しい文学はあ…

資本主義が齎す貧富の格差を気にする政党がなくなったのか

日曜日に話し合ったのだが、資本主義が決定し民主主義はそれを補うという。なるほど資本主義が決定するのか。しかし問題は民主主義は本当に資本主義を補うのだろうか?現在英国では、ポピュリスムのサッチャー主義の労働党政府の後に、貧富の格差を気にしな…

アルトー

‪ ‪「アルトーにあっては、言説(デイスクール)としては拒まれ、衝撃の造形的暴力のなかに奪回された言語(ランガージュ)は、叫び、拷問にかけられた身体、思考の物質性、肉体に送りかえされる。」‬ーフーコ『言葉と物』(渡辺訳)‬ ‪アルトーがフランスに強制送…

Ocean(海)という世界の原神話

『フィネガンズ・ウエイク』のジョイスも世界の原神話を考えていたことは間違いない。世界の原神話は死後の世界での安心を物語るであろう。マース・カニンガムは、1998年のベルファスト条約合意のとき、『フィネガンズ・ウエイク』から感化を受けたケージの…

ヒチコックの宇宙のコントロールとゴダールによって呼ばれた映画界(=多-異界)

死者はなくならない。たとえば生まれ変わりの物語が語られていく意味は何かを考えることによって、近代のあり方を問う。近代に顕著な本来性の見方(一義的な決定的な解釈)を相対化しよう。見えるもののなかに見えないものが遍在する、ヒチコックの宇宙のコン…

‪ 「平成の30冊」が意味するもの

‪ 17世紀以降は、アジアが存在するのはアジアが存在するからではなく、アジアは言説のなかのアジアが存在するから存在してくるようになる。支配者のヨーロッパが語るアジアは20世紀のオリエンタリズムの文献学的な知として普遍的に構成されてくる。20世紀後…

ピカソを読む ー challengeing the past

‪17世紀というのは、中世的世界観の終わりと近代の初め(近世)ですね、「危機の17世紀」といわれます。世界史の年表をみればわかるのですが、時代の精神は外部へ出ていくのです。外へ出て行くのは、ヨーロッパだけでなくアジアもです。17世紀が17世紀として成…

英国のEU離脱を語る、イギリスを語る、離脱されるEUのヨーロッパを語るとは、どこからイギリスを評価するのかによる。アイルランド時代はダブリンからみた。今日はアジアからみようとしていている。

英国のEU離脱を語る、イギリスを語る、離脱されるEUのヨーロッパを語るとは、どこからイギリスを評価するのかによる。アイルランド時代はダブリンからみた。今日はアジアからみようとしていている。米国のイラク戦争支援に帰結した原理主義からの影響に晒さ…

MEMO

‪ 日曜日は250人以上の聴衆がいました。勝五郎の意味を考えるためには、勝五郎のことだけを追いかけるだけでは十分ではなく、インタビューした勝五郎を書く篤胤の思想のあり方も一緒に考えることが大切だという点が伝わったのではないか思います。できること…

1980年代について

ヨーロッパとの差は、ヨーロッパの脱原発化との差のことだけではありません。報じられるヨーロッパの極右翼は、危惧される時代の危険な動きですが、それは、日本の極右翼ー戦争責任が裁かれず戦前からそのままきたかにみえるーと同じものとして考えてはいけ…

元号について

‪見えないものを名付けることに関心がある。時間を名付けることは、共同体にとって、どんな意味があるのか。ウィキによると、中国の元号は、中国王朝の冊封を受けた朝鮮、南詔、渤海、琉球などでもそのまま使われた(南詔、渤海は独自の元号も使用した)。現…

言説Brexitを読み解く

ヨーロッパといえば仏と独と英を考えれば十分で他国を考えなくてもいいとする見方はもうないだろうが、まだ英国に関しては、北アイルランド、スコットランド、ウエールズを無視しても構わぬとする見方があるようだ。イギリスの普通の人々はBrexitを支持して…

『言葉と物』

‪『言葉と物』のフーコの文は「17世紀的」だといわれる。多分同じ意味で、「バロック的」ということも言われる。これはアカデミーの専門知のヨーロッパ原理主義者でなければ完全に理解できないような言葉である。「17世紀的」とは何か?「バロック的」とは?…

柄谷行人『世界史の実験』の感想文

柄谷行人『世界史の実験』(岩波新書)は彼の交換様式論を使って、言説<平田篤胤と柳田国男>の線から言説<狼人間ーノマド山人>に線を引く。面白く読みはじめたが、読み終わってみると、われわれが逃げ出したい<一国民族学>の顔の多様性を殺戮する教説<村人>ブ…

ヌーヴォ・ロマンをたたえる

https://twitter.com/waynbrunsdon/status/1097537344507387910?s=21 ヌーヴォ・ロマンをたたえる 主体は銅像の如く立つためには物の媒介を必要とするのですが、物の内部に深い疎外があります。文学はそこに人生を物語りますが、映画は空白としてのXを埋め尽…

言説『日本人』について

「帰国子女」の特権は、「みんなと一緒に」と親や先生に叱られるとき、それは日本人のことなのかとストレートに反論できること。この後、「日本人という言い方をやめなさい」と叱られるのだけれど。「『みんな』は『日本人』とは言わないのですからね」と続…

近代、脱近代、ポストコロニアル

‪近代、脱近代、ポストコロニアル ‪近代、脱近代、ポストコロニアル 普遍主義に反撥する浪漫主義的文学の近代は、絵画の近代と同じように、資本主義からの独立を目指すという近代である。文学は文学のほかに立つことはない。世界からの独立は前衛精神の抵抗…

『ベルリン・天使の詩』Der Himmel über Berlin 1987

『ベルリン・天使の詩』Der Himmel über Berlin 1987 ‪『ベルリン・天使の詩』は本当に素晴らしい映画だった。今世紀の映画史に言及されないのはなんだか寂しい。ヴェンダースは前の世代のヌーヴェルバーグの映画で相撲を取っていた中途半端な所があったから…

『皆殺しの天使』(1962 ルイス・ブニュエル)をたたえる

‪2019年は安倍政権が制作した「敗北日本」の部屋から誰も出ようとしないかんじだけれど、『皆殺しの天使』(1962 ルイス・ブニュエル)がなんかようやくわかってきたような気がする。誰も出れない部屋とは絶対権威の部屋として物語られていたのではないか。そ…

MEMO

‪安倍政権の「東京新聞記者の会見で閣議決定」は、言論・報道の自由、知る権利に対する爆撃に等しいのではないだろうか。「必ずしも簡潔といえない質問が少なからずある」(閣議決定)というが、それは質問者は国民が理解できるように質問しているからこそであ…

東浩紀氏の「多文化共生の国際社会」の言説

‪ ‬‪‪「神」に言及するのは中立の立場から両者を説得するためのただのレトリックですか?レトリックならば絡むべきではないでしょうが、しかしですよ、なんか引っかかるんですね。「神々の闘争」というロジックとしても、黙って「なるほど」と頷くこともでき…

国家神道の安全神話化

‪大嘗祭「違憲」訴訟、棄却。公費差し止め認められず。 これに関しては裁判所は、あえていいますが、まるで国家神道の復活を許すただの行政の解釈改憲ではないですか。そして国家神道の安全神話を形成してきた言説の責任が決定的にあるでしょう。日本会議を…

‪2018年の漢字は「災」

‪ ‪2018年の漢字は「災」。市民大学講座の後で池袋駅前の喫茶店で渡辺一民氏が言っていたが、財界の教育の介入によって、語学教育の中心が伝統的なテクスト読解から英語モデルの実践的会話となったが、このことが安全神話を疑う思考力を奪った可能性があると…

<半ー亡命>は思想となるか?

‪ ‪‪疎外は全体性が失われている状態であるといわれてきた。しかしそれほど単純なことではない。亡命者は困難な条件のもとに疎外されているが距離を保って全体を見渡す知識人的視点をもつ可能性のことをサイードは指摘したとわたしは理解した。この場合、距…

マラルメの詩

une constellation froide d’oubli et de désuétude pas tant qu’elle n’énumère sur quelque surface vacante et supérieure le heurt successif sidéralement d’un compt total en formation ー Mallarmé, Coup de dés 白鳥 LE VIERGE ステファンヌ・マラ…

聖人の夢

‪ ‪ 聖人の夢 聖人は言葉を制作した作者である。聖人はもう現れないという。制作の痕跡を辿ってウロウロウヨウヨする夢を見た。北に行くと、虚の側において自ら分割する粒子によって実在性が世界に成り立っている、と同時に、実の側で原初へ帰る方向がある。…