2014-09-03から1日間の記事一覧

書評; 柄谷行人「帝国の構造」」(青土社)

思想史的に、あえて「帝国の構造」で柄谷が新しく行っていることはなにだろうかとあえてかんがえてみますと、実体概念の再定義だろう。その場合、'統整的に'みいだされた実体とは、「中心」「周辺」「亜周辺」を包摂した全体性に関係していることは明らかで…

原発停止一年の意味

原発停止一年の意味 単純な計算ではありますが、もともと原発の供給する電気は全体の三割程度でしたし、(素人考えといわれても、それでもこの地震大国にあっては、やはり原発の数は多過ぎ!)、その全部原発がとまったこの一年間で、原発の稼働がなくともなん…

人間という自己差異化 - 昭和十年代と大正

人間という自己差異化- 昭和十年代と大正 人間が自らに正当化を与える、人間の人間自身の読みが依るのはただ、人間の<他>に依ることが不可能という自己関係への絶対的な依拠です。例えば、これは、<他>が死に切ったファシズムに対する抵抗の砦を構成しました…