2015-05-25から1日間の記事一覧

映画の道を初めて制作した聖人が囁いてくるような、祭祀的なものが、ゴダール「映画史」において不可欠となるのはなぜか?

ヌーヴェルバーグの批評家が発見した映画の作家達(ラングとかヒチコックとかルノアールとかブレッソンとか)は、儒学の言葉で'鬼神'(つまり 死者)として、映画の歴史といかに関わるのだろうか?という異様なテーマを考えていたときに、突然グラグラと地震で揺…

ジョイス「フィネガンズ・ウエイク」と、<帝国>アメリカのどの国家の固有性に根ざさない包摂のあり方

わかっているだけでも、50か国語以上の言語を利用して書かれているジョイス「フィネガンズ・ウエイク」(FW) の和訳は、現在に至るまで7種類ぐらいあるそうです。トリエステの国際シンポジウムの場で、一番最新の日本語訳のことを告げたら、ハンガリー人研究…

アイルランドの政治 ー dissidence

アイルランドの政治 ー dissidence フランス革命後の論争は、アナキズムへ行くのか国家主義へ行くのかを問いました。1870年のパリコミューンの社会主義はアナキズムへ、1917年のロシア革命の社会主義は国家主義、したがって一党独裁一国社会主義ツァーリズム…

アイルランドの人権活動家のデビッド・ノリスDavid Norris について

文学というのは、一番抑圧されたものを、主人公として設定してきました。これは、ジョイスが「ユリシーズ」で、アイルランドで生まれたユダヤ系の人物を主人公にした最大の理由であります。現在ジョイスが書いたら主人公は間違いなくパレスチナ人だと新聞で…