2016-01-24から1日間の記事一覧

和辻哲郎を読む ー 「人間の学としての倫理学」

月に一回の「論語塾」で「童子問」を読むとき、これが本当に300年前に書かれた思想なのかと感嘆を禁じ得ない。思想史の視野からみると、朱子学という世界思想に挑む伊藤仁斎の、かくも深く考え抜いた日本思想は、18世紀でピークを迎え、それ以降は量の拡大は…

「残念ながらわが国にはヒットラーがいなかった」と丸山真男がいうように本当にそれほど日本の戦争は誰が始めたのか不明なのか?

「残念ながらわが国にはヒットラーがいなかった」と丸山真男がいうように本当にそれほど日本の戦争は誰が始めたのか不明なのか? 「超国家主義の論理と心情」(「世界」1946年)では天皇制を分析する。天皇制は、自由な意識主体を前提とした独裁とは異なるとい…