2016-01-31から1日間の記事一覧

柄谷行人「探求1」を読む

1985年から「群像」に連載していた評論のうち、最初の一年半分を収録したという。柄谷行人の「他者はない」といきなり切りつけてくるような評論の言葉は毎回、なんというか、'事件性'とよぶようなものすごい衝撃波があった。「探求1」の86年が、最後だったの…

今年はいつ「全体主義の起源」を読むのか?

今年はいつ「全体主義の起源」を読むのか? 日本会議の戦前そのものを再生するという主張は他に例がない。ネオナチは多くの場合では、自国の労働者の雇用拡大を掲げて外国人労働者の排斥を訴えるなど、就職問題に絡んだ活動で参画者を募っている。さらに左右…

丸山真男を読む

カール・シュミットのいう中性国家Ein neutraler Staatとは、 丸山真男の解説によると、真理とか道徳とかの内容的価値に関しては中立的立場をとり、そうした価値の選択と判断はもっぱら他の社会的集団(たとえば教会)又は個人の良心に委ね、国家主権の基礎は…

アイルランドで考えることになった、講座派と労農派の話

知識としては知っていたけど、講座派とか労農派の話に関心をもったのは、アイルランドにいたときなんだね。アイルランドといえば世界で最も貧しい国の一つとおもわれていたが、よく調べてみると、戦前日本のほうが一人あたりの農地所有というか耕作面積のほ…

原理主義という名の純粋理性

ネコ経済相「放浪者ですが、天下の智恵者を連れて参りました。マイナス金利にどんな可能性があると国民に説明したらよいかニャ?さあご助言を」 フクロウ博士「 アベノミックス....」 ネコ経済相「うんうん、にゃんにゃりと総理にいいたまえ」 フクロウ博士…