2016-02-16から1日間の記事一覧

岡倉天心「東洋の理想」(1903)を読む

岡倉天心「東洋の理想」(1903)を読む 近代日本は戦前が二回ありました。第二次世界大戦の戦前と日露戦争の戦前です。だから「東洋の理想」は戦前に書かれた本、もっといえば、戦前において書かれる必要のあった本だったと考えることができるかもしれません。…

ヴィットゲンシュタイン「論理哲学論考」(1921)を読む

ヴィットゲンシュタイン「論理哲学論考」(1921)を読む 「読者はこの書物を乗り越えなければならない。そのときかれは、世界を正しく見るのだ。語りえぬものについては、沈黙しなければならない」(藤本隆志訳) Il faut qu'il surmonte ces propositions; alor…

ハーバート・サイモンの本 (1982年の講演録をまとめたもの) ー 佐々木恒男・吉原正彦訳

ハーバート・サイモンの本 (1982年の講演録をまとめたもの) 佐々木恒男・吉原正彦訳 ・人間は世界全体を見ることはなく、自分たちの住んでいる世界のごく一部しか見ない。そして彼らの世界のその部分についてあらゆる種類の合理化をでっちあげることができる…