2016-05-30から1日間の記事一覧

本居宣長「排蘆小舟」「石上私淑言」を読む — 顕然たる起源とはいえない、隠された出発点、何かがそこに始まりながら、しかし同時にそこにあるものを置き忘れもした起点

「宣長における宝暦十三年という年が象徴している事態は、研究者にほんとうの宣長とは誰かを問うものとしてあるわけではないし、また宣長とい統一的思想像をいかに構成するかを問うものとしてあるのではない。あの事態は、宣長における「物のあはれ」的歌学…