2016-07-13から1日間の記事一覧

フーコのマネ

Art for Art's sake たしか、蓮見重彦はフーコーの本のちょうど真ん中に鏡があると言った、というか、言ったままだったから、それが正確には何を意味するのかは今日迄わからないままだで、私の読解力の無さに依ることだが、兎に角彼が指示したその真ん中は、…

社会民主主義よ、理念性をすてないで!

左翼リベラルから「憲法愛国心」とか「9条愛国心」の気持ち悪い言葉をきくことがありますが、もし矛盾していないとしたら、この言葉が意味しているのは、憲法の理念性(人類の平等性・同一性を言う)が、(理念性を否定する)ナショナリズム(国家・民族のな…

「フィネガンズ・ウエイク」を称える

「フィネガンズ・ウエイク」を称える 「フィネガンズ・ウエイク」のジョイスがたたえるHere comes everybodyとは何であったのか?おそらくそれは、すべての人の同一性・平等性をいう理念への称賛を意味していた。この「フィネガンズ・ウエイク」はたとえカオ…

哲学者は新聞に媚びるな、また新聞は自分のために代弁する哲学者を都合よく利用するな

哲学者は新聞に媚びるな、また新聞は自分のために代弁する哲学者を都合よく利用するな、とおもう。常の事として、日本哲学者は、心へのアプローチから問題の所在を指摘するような哲学的とは到底言い難い態度で語る。若者を見ていると理解したいとする様子が…

なぜ「論語」を読むのか?- フランス語訳を読んで考えたこと

フランス支那学という近代の学問の解釈によるものなのか、素人の私には正しく判断できないでいるが、「論語」において「君子」と指示されているものは、フランス語でフラットに「人間」と訳されている。素直に、驚く。たしかに、規範的定義の枠組みにとらわ…