2016-07-29から1日間の記事一覧

日本の近代化とは、下級武士が推進した近代化であった

兎に角、このままではこの国がラベル張りしている「テロ国家」よりも危険な国となるだろう。百年後のまともな教科書は、その中心的原因が、安倍「伊勢サミット」にあったことをはっきりと記述するだろう。そしてその意味を考えるためには、近代日本の祭祀国…

「言葉と物」のコンパクトな世界 No.3

「言葉と物」のコンパクトな世界 No.3 ジョイス「ユリシーズ」イタケ挿話の一番最後で「どこへ?」と問われるとき、書かれた言葉それ自体が眠りに陥る。そこに指示されるような空白は、フーコ「言葉と物」にある、ベラスケス「ラス・メニナス(宮廷の官女た…

ジェイムス・ジョイスの世界  No.2

ジェイムス・ジョイスの世界 No.2 イタケ島は、ギリシャ神話のオデュセウスの故国とされる島。現代の「ユリシーズ」イタケ挿話のナレーション形式は教理問答である。(それより前に一度も問われることがなかった)間違った<問い>と(前に一度も答えられる…

現在緊急に考えなければならないことは、ほかのことではなく、フーコのこのことばではないでしょうか。

「主体性、アイデンティティ、個性といったものは、60年代以降、ある重要な政治的問題を構成していると思われます。アイデンティティと主体性を、政治的、社会的要因によって左右されることのないような本質的で自然な要素とみなすのは、私の考えでは危険な…

「論語」の世界 No.3

「論語」の世界 No.3 近代知は、徂徠を登場させるときのその紹介の仕方がなんともアレなんだよね、昔そう思った。モダンな、したがって「前近代」において非常に例外的に(と勝手にかれらがきめつける)、客観知をもった実践的な思想家として紹介したがるわけ…