2016-09-29から1日間の記事一覧

言葉と物のコンパクトな世界 No. 16

言葉と物のコンパクトな世界 No. 16 純粋な思考は内部化された声が響く場所にしか成り立たないとするのは形而上学の果てしない夢だったかもしれない。そういう場所は「起源」と表象されてきたのである。この場所に絶えず帰還するのは声である。声そのものが…

漢字論とはなにか No. 2

漢字を受容した時代の約千年後、17世紀の京都からは、12、13世紀原書の漢字と、漢字仮名交じり文で考えながら、東アジアの知のために、中国文明と対等な思想、朱子学批判の漢字テクストを書いた儒者たちがあらわれました。例えば、「童子問」がそういう本…