2016-12-30から1日間の記事一覧

ネットの海外新聞記事

海外新聞の記事とその翻訳とがそのままの形でネットに入ってきていることに疑問を呈する声もなくはない。たしかに、スペイン市民戦争のジャーナリズムの写真リアリズムの限界に失望したピカソが思い出されたのは、イラク戦争報道の批判が起きたときだった。…

石田梅岩の「形ニ由ルノ心」

江戸中期にあたる1739年に京都で刊行。拾い読みだけれど、石田梅岩が言った「形ニ由ルノ心」の説が階級意識のテーマ(商人は士農工商の身分制のもとで一番差別されていた)と関係あるという示唆を念頭において読み進めていくと、なるほどたしかに、マルクス「…

レンブラント

‪バロックが指示する内部空間の外部‬は、フェルメールの窓、ベラスケスの鏡、カラバッジオの煌めく闇。レンブラントはアムステルダムの不可視の内部に生きる他者ユダヤ人を描く

起源という意味の病

ポンペイ古代劇場は火山の石で再建されている。劇場は地中に、石の破片だろう。覆い隠した灰を本物の劇場と思うのも、近代の産物でしかない靖国を古代と思うのも起源という意味の病 「日本人の語り継がれた唯一の歴史」を想起する靖国の形は、近代建築の時代…

プラトン

劇場での大衆演説?善人にみえるポピュリスム的迎合?プラトンはファシストの父を演じる国家を詩人に置き換える。詩人の故郷なき書く言葉はこれから話すときに声に撃ち殺される孤児 再び天に行く翼がなく、プラトンが想起する様には一から多へと下降できぬ。…