2017-02-09から1日間の記事一覧

徂徠

‪子安氏によると、「これを読むと、『‬物のあはれをしる心』を『事にふれてうごく心』だとする本居宣長の説は「楽記」の翻訳ではないかと思われてくる。宣長はそこで、「感字は字書にも動也と註し、感傷感慨などともいひて、すべて何事にても、事にふれて心…

徂徠

徂徠が聖人とは制作者だと書くとき彼は日本の名宛で書いたのではないように、徂徠の"一番弟子"の宣長の「物のあはれ」「物のあはれをしる心」は普遍的な心のあり方を指示していた

ミルプラトー

楽器の音によって動く心のあり方というか、ヴェルディのオペラは楽器の音と声を切り離してはいない。ワグナーのようには音を声の大地に無理に統合していないとミルプラトは指摘した

‪‪‪「弁名」ノート‬ No.4

‪‪‪「弁名」ノート‬ No.4 (私の文学的フットノート) 名と物との食い違いが生じたら、消えた物はどこへ行ってしまったかは前漢のときまでは追跡できたが、それも後漢までである。食い違いを識別することもできないほどになったという。孔子とその弟子たちの関…

グローバルデモクラシー

‪近代の知と古典主義の知は切り離してはいけないし無理に統合もできない。これがフーコの言説的な戦略であった。近代主義がやるように、先行する知を全部を否定し尽くすとそのときは近代の知もゼロになっているのである(権力の側に都合よく不可視になってい…

イギリス

英国議会下院はEU離脱通知手続きを首相に委ねた。EU居住者達の中に、55年間住んでいたが未来がみえなくなったと嘆く詩人もいる。あれほど文化に貢献した者に何という仕打ちだ

伊藤仁斎

17世紀の伊藤仁斎は、20世紀のアレントの問題意識と共有しているとおもう。「人の外に道無く、道の外に人無し」(「人外無道、道外無人」)といわれる。ここでは朱子との思想闘争が展開される。仁斎は自らに問い続けた。ほかならない、「人」からはじめた画期…