2018-06-25から1日間の記事一覧

白紙の本

日本人は『朱子語類』を中国研究者による訳文を読むが、江戸時代の書き下し文で読もうとはしないという。ところが講座に参加なさっている中国人留学生から感想を伺うと、書き下し文が面白いという。この感想が面白かった。このとき、日本近代というのは、近…

仁斎

‪縺れ合いという言葉で理解していこうとするわたしは、天は外部的に天を仰ぎ見る人をもたなかったら、流行的天と主宰的天の縺れ合いが成り立つことがないと思うのです。「人間にとって天命とは?」の問いかけが消されては、仁斎にとって朱子を読む意味がなか…

イエニー

‪映画のイエニーはロンドン時代のヴィクトリア朝風コスチュームでなくて本当によかったとおもっている。マルクスは、といっても、もちろん映画のマルクスのことであるが、人間の本質的平等観をもっていたので、かれのなかで「革命」の概念が成立していたよう…

ポストコロニアル世界としてのワールドカップ

‪ワールドカップはポストコロニアル世界をもつ。参加国の数ではオリンピックよりも「普遍性」があるとする見方が成り立つ。世界はテレビをつうじてアフリカチームの監督が現地の非白人という意味を考え、セネガルの映画はポストコロニアル世界の問題を問う‬…