子安宣邦「伊藤仁斎の世界」

「人の外に道無く、道の外に人無し」

「人の外に道無く、道の外に人無し」は、伊藤仁斎によっていかに読まれたのか、そしていかに書かれたのか。この「人外無道、道外無人」は、朱子の「論語集注」に確認できる言葉だという。17世紀の伊藤仁斎はこれをいかに読んだのだろうか?近代的文献学のオ…