イラク戦争にたいする同時的デモの<あと>では、イスラエルに対する抗議の仕方が同じでなくなってきたのかもしれません。

イスラエルは、アメリカがインデイアンにやっていたことをパレスチナ人に繰り返しています。実際にパレスチナ人の多くは自分たちに責任のない理由で殺されています。ところで国際報道が強調するように、民族アイデンティティーの闘争という図式を与えられると、「これは解決できない問題なんだ。どちらもどっち」という風に人々が無力感を感じる危険があります。アメリカとイスラエルの市民の抗議も伝えられている中、グローバル資本主義の新植民地主義にたいする、横断的な市民的抗議の存在という新しい側面を見逃すことができません。イラク戦争にたいする同時的デモの<あと>では、イスラエルに対する抗議の仕方が同じでなくなってきたのかもしれません。