グローバルの問題 ― ギリシャと台湾と沖縄からの視点

グローバルの問題 ― ギリシャと台湾と沖縄からの視点

Alain Badoiuが言っているように、もしギリシャはドイツの財政的助けを受けることができないのであれば、ギリシャはヨーロッパの外のロシアと中国の助けー場合によっては「敵」のトルコの助けーを求めることだって検討することができます。あたかも、罰としてギリシャはEUから出なさいという脅しがあるが、ギリシャはそのままEUにとどまっていればよいのです。資本主義をいかにとらえるかという知のたたかいがはじまっています。すなわち、

<資本主義をわれわれの存在を規定する対象として考える>のか、

<資本主義をコントロールできる対象と考える>のか。

ここで、「資本主義のコントロールを取り戻したいのでれば、すべてを民主主義に賭けるしかないーそしてヨーロッパでは、それはヨーロッパ規模の民主主義であるべきだ」(ピケティ、「二一世紀の資本」)

Although the risk is real, I do not see any genune alternatives; if we are to control of capitalism, we must bet everything on democracy - in Europe, democracy on a European scale. (Thomas Pikkety, Capital in the twenty- first century)

ギリシャ債務不履行国民投票から(Badoiuが要求している)民衆デモまで、資本主義をコントロールできることを世界中に示していけるかが注目されます。ギリシャがどうなるかの問題は、ヨーロッパの民主主義がどうなるかの問題であり、これと同じ構造として、台湾と沖縄がどうなっていくかの問題は、日本の民主主義がどうなっていくかの問題