「反知性主義以前の、知に対する無関心」とはなにか?

反知性主義でいわれる主義はなんの主義なのかよくわかりませんけれど、反知性主義が近代的自己に先行する生命や直観を重んじる知をいうのであれば、反知性主義は知に対する関心に規定されています。少なくとも、反知性主義は知に対する無関心とは異なるものだという感じです。では、知に対する無関心とはなにでしょうか?樋口さんのようには西洋における近代のはじまりに遡る必要があるのでしょうか?その必要はないでしょう。なぜなら安倍政権における知の無関心は、20世紀の帝国日本の全体主義軍国主義が生み出した野蛮な暴力だからです。


長谷部恭男さんたちがああ発言するのは自明のことでした。政権は専門家がどんな議論をしているか、全く無関心だったのでしょう。さかのぼればルネサンスに始まる啓蒙思想立憲主義といった知の累積に、俺たちは関係ないという態度。反知性主義以前の、知に対する無関心です」 (樋口陽一)