戦争法に対する人々の抗議と新しい思想の言葉

戦争法に対する人々の抗議と新しい思想の言葉

浅田彰氏が指摘するように、3・11の脱・反原発デモはとりあえず抗議する人々が立場を超えて集まっただけだったのでしょうか。現場からは新しい思想形成がなかったといいます。そして今回の戦争法にたいする抗議からも、新しい思想といえる言葉が生まれたといえるでしょうか?正直わかりません。このことは後世の人々が判断することになるでしょう。抗議するメッセージに関して混乱があるようですが、国会前に人々の怒りが現れたことだけはたしかです。人間舐めるな、権利がない社会に反対!という声が重要になってくるのではないでしょうか。オキュパイ運動以降、近代のヘーゲルマルクスが再構成した人間なき中世的思弁的知の包摂を逃れる、カントの人間の思想が東アジアにおいて再び立ち上がっているようにみえます。