イギリスの変化(10月 2015年)

今回ヒースロー空港が非常に整備されていることに気がついた。訪英の事は全然知らなかったが、30billionをもってきた習近平と同じ日にロンドンに着いたようだ。新聞を読んで勉強する。金融危機の2009年以来、イギリス経済は中国からの投資で支えられている。例えば公共サービスであるヒースロー空港テムズ川の水は中国の金で支えられているという。そして今度は原発も。バッキンガム宮殿での祝賀パーティーが予定されているが、パレードのとき人権グループの抗議がある。現地の新聞では香港返還のとき英国に亡命を余儀なくされたリベラル知識人の抗議の投稿文を読んだ。ノーベル賞劉暁波は獄中の中、ウイグルの人々の弾圧、抗議文学者にたいする拷問、法の支配の無視である250人の人権弁護士の拘禁逮捕が起きているこの最悪の年に、バッキンガム宮殿で「独裁者」が最大の祝福を受けること、その欺瞞、その世界的報道がいかに中国の人権活動をおこなっている人々を孤立させてしまうかと心配し警告しているのだ。数百人の抗議でもBBCと新聞ガーデイア紙はきちんと伝えていることは流石だなと思う。女王が花束贈呈のときに労働党の新党首が人権の問題の解決を言うか言わないかが注目されている。安全保障の面でもアメリカとの関係に影響はないと保守党政府は説明している。が、真相はどうも、AIIBの加盟によってゲームの規則が大きく変わったようなのだ。落ちめのアメリカに助けてもらえないのなら 、と、こういうときはなにか自民党と全く同じで、永久不変の我が国というような心の問題を道徳的に訴える一方で、これとは逆の方向から、保守党的なものが寒々と無節操に傾くリアリズムにはちょっとね、呆れてしまう。こう言っている記事を読んだ。" China is rising as the U.S. falls.Britain can't ignore this reality."

無神論者としては、興味のない建物セントポールですが、大昔のダイアナ妃結婚式の迷惑な実況放送を覚えている。ここでエリザベス女王をしてCharles is hopless と言わせた不人気のチャールズ皇太子を擁護する王室研究家の意見を紹介すると、王室の離婚は王室とイギリス国教会キリスト教との特別な繋がりを弱めるだろうが、そのことによって、かえってイスラム教などの非キリスト教の人々との新しい関係が開かれる可能性が出てきたということ。王室の脱超越化は、多文化主義の時代に有利な生き残りの戦略に有利だということ。既に宗教界も他に対してそれほど排他的ではなく寧ろシリアからの難民をもっと積極的に受け入れるようにとキャメロン首相に請願を出している。ところでロンドン時代に一度だけこの中に入ったことが。写真のこちら側のテートモダンの特別展に連携してカンデンスキー作品の一部展示があり、ここで彼が好んだ、たしかシェーンベルク「浄夜」の弦楽四重奏の演奏が行われた。サッチャーリズムの労働党の時代、なんでもかんでも金がものをいうネオリベの世の中にあって何か惨めに思わされたときは、うっかり癒されてしまった。あれから、現在はサッチャーリズムの保守党政府となっているわけで、ネオリベ国家たちが推進する原発を中心とした核開発の「黄金時代」の到来?なんだかなあ ...日本の経験が全然伝わっていないようだ

 

MAKING TRACES

Since the political of the Cold War, one of the challenges facing artists has been to establish a sense of the individual's position in the world. The act of making work that conveys a physical presence is fraught with urgency. This tension may be embodied in a coiled energy, or emerge from a careful process of accumulation. The immersive power of Mark Rothk's Seagram Murals, at the heart of this wing, was achieved by the artist's sustained laying of veils of paint in complex combination. Such traces mark the artist's position in space and time. (- from TATE MODERN)