第三次世界大戦前夜、ホントか?かくも反復してくる、世界の不条理とは何か?

ここで正直私はどれくらいアイルランドでの限られた経験と知識をイスラムに適用していいのかよくわからない。戒むべき大きな誤解もあるはずだ。だが間違いと非難を恐れて何も言わぬことはできないと考えるようになった。第三次世界大戦前夜とはホントか?かくも反復してくる世界の不条理とは何か?現在それは、(後期資本主義・後期近代という)グローバル資本主義の時代の不条理である。反近代・反西欧は対抗的多様性をもって、貧困の「南」に広がっている世界の不条理を解決するという大義名分をもっている。 この大義名分はこれをやみくもに否定し去ることに躊躇する民衆的感情(近代的中央集権に反発する)を通じて常に存在してきた。搾取される「南」の場合、そして現在「北」のなかの穴としての「南」の場合も考えなくてはならなくなったのだが、ここから、テロの悪循環の構造(宗教的衣装を利用した党派的テロとこれを空爆する国家テロの両方も含めた)だけでなく、<一>的な権威主義の構造 (例えば日本ポピュリズムがマイノリティーの完全には同一化しない他としての市民権利をみとめないように)もあらわれることになる。21世紀グローバルデモクラシーが対決する、グローバル資本主義の時代の不条理を、「テロ」と国家の対抗的「テロ」で解決しないためにはどうすべきかと問われている。が、解決がないままに、再び国家と民族の時代遅れのアイデンティティーが叫ばれる現在、明日第三次世界大戦が始まらないと確信できるか?再び前の二つの世界大戦の総力戦の勃発は無いが、その代わりに、もっと陰険なテクノロジーの見えない戦争の進行のもとで、究極の戦争形態ともなりかねない帝国的<平和>の錯覚をともなって、国家から国民生活の隅々まで監視されているという統制の悪夢が再び起きようとしている。「パリ同時テロを受け、欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで国防相理事会を開き、フランス政府が求めたEU基本条約に基づく集団的自衛権の行使について全会一致で支援を表明した」(読売)