イギリスがシリアを空爆、という新聞の見出しを今日読んで

イギリスがシリアを空爆、という新聞の見出しを今日読んで

一番よい解決は現地の人々がテロ組織を撲滅すること?だが、それを指摘する識者によれば、良い悪いは別として、現存のテロ組織は西欧に対する一定の軍事的対抗勢力として現地でそれなりに支持を得ているということも事実なのだ。ホワイトハウスのブッシュに追従したイギリスの英国に対する執着は、植民地時代からの顕著な心理的'病'だと中近東の人々に分析されていた。しかし構造の問題として、グローバル資本主義の時代に、英仏が彼らが第一次大戦後に拵えた国を空爆することの意味はいったいなにか?このこととの関連において、映画はハリウッド映画とヨーロッパ映画から吸収した多様な文体と前衛的なリズムを失っていく六十年後半・七十年代に、ヨーロッパ外部の不均衡の問題に、殆ど単独的に映画で介入しようと試みたゴダールの政治多元化をもとめた視点と思考の意味が現在、再び検討される必要があるのだろうと思う。やっとこの私にもわかってきたことだが、20世紀初頭においてすでに、たしかに「映画史」の至るところ空爆の映像が流れていたし、また故郷喪失のサィードが読もうとした「ユリシーズ」では亡命前衛作家と移民・難民との間の区別が取り払われていたことを思うと、ビデオと文学批評を通じて聞き取られないようなわずかな声だけれど、空爆にたいする抗議をつぶやきまた難民の存在を喚起させる知識人ニュースを構成していたのがいまさらわかった...