ゴダールと、(...) et (...) et (...)を書く近代の往生還相

70年代後半モントリオールでの講義録をまとめた「映画史」原文のどの1頁をみても、(...) が多いのがわかる。なんでだろうか?ゴダール GODARDというのは、色々言われるけれど、文字を読む人の、文字の奴隷の新しいタイプなんだとおもうな。この知識人は、ポケットに形而上学サルトル)を詰めて、衆生の映画界へ行く。過去の映画を唱えるが、教説通りに簡単にはだれも救われない。そこですっかりポケットを空(...)にして、文字のもとに帰還する。文字を見る自己にとって帰還の意味はなにかと絶えず問う。文字を読む人はふたたび衆生の現象界へ行く。' 反復する歴史のリズム'をいうならば、ほかならない、ゴダールこそ、(...) et (...) et (...)を書く近代の往生還相だね