20世紀精神史から21世紀精神史へ

 

20世紀精神史から21世紀精神史へ

20世紀精神史は証言します。反・新植民地主義の1968年を契機に、<文化多元主義>に沿って展開した'多様性としての普遍主義'は、90年代以降はグローバル資本主義の分割である「帝国」の言説に包摂されてしまったのです。現在普遍主義は<政治多元主義>に託しているといえます。人が一人でも飢えたりまた喋る権利が奪われたらその普遍主義はダメである、人間はやっていけなくなる、と、21世紀精神史は自らの理念について言うことになるのではないでしょうか。