Ireland thinks the unthinkable ー アイルランドの不透明な政治風景political landscapeからヨーロッパ全体の政治を読む

Ireland thinks the unthinkable

▼あれ?思考不可能なものを思考するというフーコか、ゴダールについて語った記事とおもったら...▼アイルランドの選挙結果は、銀行不良債権救済と緊縮財政の中道右派政権党を罰した形となったが、中道右派の大敗北を意味したわけでは全然ない。ただ内戦時代に遡る二大政党制の時代の終焉を告げる結果となったということのようだ。▼ギリシャポルトガル・スペインはラジカルな左翼政党に期待が寄せられているし、オーストリア・イタリア・スウエーデンでは政権党中道左派に支持がある。▼だが、1930年代に匹敵するほどの危機の時代に、ドイツとフランスとイギリスのヨーロッパ社会民主主義は、国民の怒りを汲み上げることができないままでいる。ここで勝てなければ社会民主主義の未来はどうなるのか?。▼アイルランドの不透明な政治風景political landscapeからヨーロッパ全体の政治を読むと、こういう傾向を指摘できる。伝統的な二大政党制は多政党の連合へとシフトしてきたこと、また雇用と所得について約束できない社会民主主義への支持が圧迫されてきているということ。