2016-05-12 思想史講座ー「江戸思想」と「昭和思想」を読むだれでも。いつからでも聴講できる思想史講座です。前期(4月〜9月)は「江戸思想」を、後期(10月〜2月)は「昭和思想」を読みます 思想史講座ー「江戸思想」と「昭和思想」を読むだれでも。いつからでも聴講できる思想史講座です。前期(4月〜9月)は「江戸思想」を、後期(10月〜2月)は「昭和思想」を読みます。 *思想史講座ー「江戸思想」と「昭和思想」を読む だれでも。いつからでも聴講できる思想史講座です。 前期(4月〜9月)は「江戸思想」を、後期(10月〜2月)は「昭和思想」を読みます。福沢諭吉は明治の変革に際し、「一身にして二生を経るが如し」といいました。これは明治維新を文明論的転換の体験としていったものです。しかし明治維新を文明論的転換としていうとき、その転換は非文明的な前近代社会から文明的な近代社会への転換として理解され、自覚されることになります。福沢だけではない。多くの日本人における明治の変革の体験とは、そうした文明論的な転換の体験であったように思われます。だが昭和の日本人にも継承されてきたこの文明論的転換の自覚は、はたして日本の近代を文化的、精神的に豊かにしたでしょうか。維新を文明論的転換として見るとき前近代として否定的に見られる江戸時代はむしろ知的、文化的に一つの成熟に達した時代です。この江戸を否定的にしか継承しない日本近代は自らを貧しくさせていると思わざるをえません。精神的にいよいよ貧しい現代日本にあって、己れ自身を豊かにするものとして、「一身にして二生を経る」体験をもう一度、受け身ではなく積極的に追体験してみようではありませんか。これが思想史講座で「江戸思想」を読む理由です。 江戸時代は人びとが儒学者、儒家思想家として社会的に存立し始めた時代です。近世儒家の存立のあり方を中江藤樹、熊沢蕃山、伊藤仁斎についてまず考えてみたいと思います。講座の各回ごとのテーマはその都度ご案内いたします。 *大阪教室:懐徳堂研究会5月21日(土)・13時〜15時「江戸思想」を読む・2:「熊沢蕃山ー「士の学」としての儒学の位相」会場:梅田アプローズタワー・14階1404会議室 *東京教室:昭和思想史研究会5月14日(土)・13時〜16時「江戸思想」を読む・2:「熊沢蕃山ー「士の学」としての儒学の位相」会場:会場:早稲田大学14号館1054教室 *参考文献:一応、熊沢蕃山『集義和書』(日本思想大系)を挙げておきますが。強いて読む必要はありません。 *論語塾―伊藤仁斎とともに『論語』を読む 『論語』はどこからでも新しく読むことができます。 途中からでも自由にご参会ください。『論語』とともに、伊藤仁斎の『童子問』を読みます。『童子問』は日本近世最高の思想書とみなされる仁斎晩年の著作です。 5月28日(土)12時〜15時 ① 憲問篇・6 ② 『 童子問』上 資料は当日配布します。『童子問』のテキストも用意いたします。 なお岩波文庫に『童子問』はありますが、古書でしか入手できません。 会場: rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋駅西口から徒歩5分