問題提起; 「独立論」はほんとうにそれほど独立について語っているのだろうか?

問題提起; 「独立論」はほんとうにそれほど独立について語っているのだろうか?

中国に軍事的に対抗したアメリカのためにある沖縄の犠牲のことを考えると、「独立すべし」という声も起きてくるでしょう。こういうテーマは常に上から目線で語られることになりますから沖縄から遠く離れたこの自分などに語る資格があるのかと心苦しいですが、独立をめぐる決して単純ではないアイルランドの歴史を学んで知ったのに、こんな大切なときに独立という問題についてなにも言わないとしたらいつ言うのだろうかという思いです。最近の「独立論」が危ないとおもうのは、それは本当にそれほど独立について語っている言説だろうかと疑うからです。たとえば、中国資本に席巻された台湾の「独立論が台湾をアメリカの一部にしてしまうという危険が否定できないように、沖縄の「独立論」は沖縄を中国の一部にしてしまうかもしれません。もし本当に自立できないままだったら、沖縄は独立国として、なんと日本の植民地になってしまうという最悪のことが起きるでしょう。そういうこちを考えると、むしろアメリカと日本の両方を利用して自立していくことがリアルな方向なのではないかとおもいます。そうして最終的に基地を撤廃していくと考えてみたらどうかです。