なぜ、反戦と反貧困のデモが同時に起きてきたのか?

2003年ダブリンのイラク爆撃抗議デモと、2009年ロンドンのアンチ・G20グローバリズムのデモとの関係が自分の中でみえはじめてきたのは、恥ずかしながら、やっと最近になってからである。戦争と貧富の格差は共に進行してきたのである。戦前の日本がそうだった。だから現在世界中で、反戦と反貧困のデモが同時に起きてきたのである。このことがやっとわかってきた。ところで放射能の問題は事実であり思想でないとよく指摘される。同様に、戦争と貧富の格差は事実だとしても、この事実を意味づけすることがなければ、思想と無関係なのかもしれない。そうかもしれないが、正直わからない。何が思想であり何が思想でないというのか?理念性が介在しなければ思想は成り立って来ないか。わたしは答えがない。抗議に立つ人々は地面がみえないぐらい集まってはじめて理念性が震えるような経験をもつものだ。政府と代表しているものが力に守らなければやっていけないこともはっきりみえてくる。そうして全体からはじめてみえてくる問題がある。