日本の近代化とは、下級武士が推進した近代化であった

兎に角、このままではこの国がラベル張りしている「テロ国家」よりも危険な国となるだろう。百年後のまともな教科書は、その中心的原因が、安倍「伊勢サミット」にあったことをはっきりと記述するだろう。そしてその意味を考えるためには、近代日本の祭祀国家として成立した原点に遡って考える必要があることを教えるのではないだろうか。日本の近代化とは、下級武士が推進した近代化であった。過去(江戸)との連続性をラジカルに切断したのは、過去を残した対抗西欧の近代(イスラム)と異なる。徳川政権による近代化の可能性もあったが、現実は薩長の連中が勝手に天皇を東京に連れてきて彼らの近代化を一方的に実現したのである。近代の失敗はすでにここから始まっていた