「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事」という稲田明美の発言の意味

「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事」(稲田明美)

最悪の神話的思考ですね。わかりませんが、正直わかりたくもないところですが、「古事記」の読みに関係した「日本神話」からくるものなのでしょうか。「日本神話」の日付けは非常に新しいのです。それは、昭和10年代の全体主義軍国主義が自分達に都合よくつくりあげた国体的「日本神話」の近代。ここから、20世紀の作家・文化人たちが戦争協力しました。どんな読みも、なにかについての解釈であり、だれかがつくった解釈です。最近復活している「古事記」も、例外ではありません。だから、<「古事記」は読めないテクストである>、ということをきちんと考えれば、それを読んだ(?)という人たちが拵えた考え方が非常に最近の解釈に負うという事実についてもわれわれは見抜くべきです。ここではその解釈とは、昭和10年代の日本回帰というイデオロギーの解釈だと言おうとしているのです。大切なことは、その解釈にたいして、国民は一体何を支払うことになったかについて知ることです。まともな教科書ならばちゃんと書いてあります。(小池の「新しい教科書をつくる会」との関わりが指摘されています。)本来ならば、こういう神話的思考は、’フランス現代思想’のテクスト論者として自負していた知識人がテクスト的に批判すべき事柄だろうといつもおもいます。テクスト論の専門家はどう考えるのか教えて欲しいのです。日本の暴力の問題について黙る特権なんかないでしょう。