言葉と物のコンパクトな世界 No. 27

  • 言葉と物のコンパクトな世界 No. 27

  • 表象から解き放たれた言語ランガージュは、以降今日にいたるまで、分散させられた様態でしかもはや実在しない。すなわち、文献学者にとって、様々な語は、それぞれ歴史によって構成され沈殿させられた客体の様なものであり、形式化しようとする人々にとって、言語ランガージュは、その具体的内容を失い、言説ディスクールの普遍的に有効な形式しかもはやあらわしてはならぬのである。解釈しようと望むとすれば、そのとき語は、語の隠しているあのべつの意味が光をいっぱいにうけて浮かび上がるのを見ることができるように、打ち破られるべきテクストとなるであろう。最後に、言語ランガージュには、もはや自己以外の何ものをも指示しないで書くという行為のうちに、自分自身のため姿をあらわすということが起る。

画像に含まれている可能性があるもの:テキスト