想像力について

  • 想像力の意味を正確に知リませんが、想像力をともなわない愛が存在しないように、愛に究極のものをみいだすどんな宗教も想像力を排除できるものではないかもしれません。想像力は人間にとって不可欠な能力です。想像力に関して問題となってくるのは、それは多様なものを統合する働きをもつことです。場合によっては、そこでは、理性が主催する本来性というトートロジーをもって、無理な統合を進めるから、隠蔽しなければならないような破裂が起きるということです。避けられない方向として、国家の根底に生命をおくという過剰なことを言い出すから、グロテスクに、愛のない想像力に陥っていくようにみえて仕方ありません。戦前の天皇ファシズムを支えたのが祭祀国家としての構成です。祭祀国家が祭祀国家であるゆえんはそれが国家のためにしか祀らないということによります。この国家が推進する有機的全体がファシズムにしかならなかった<後>に、現在のわれわれは生きているという時代の意味を考えないわけにはいきません。

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