ジジェクの発言 - トランプという選ばれた最悪から、リベラル・エリートによる悪夢から目覚めることができるのか、グローバル資本主義に抵抗する政治空間の再構成が生じてくるのだろうか?

  • 歴史は「夢」を発明し続けるー「人間の顔をしたスターリニズム」から「人間の顔をしたグローバル資本主義」へと。ジジェクは、「人間の顔をしたグローバル資本主義」とみなすリベラル・エリートと、トランプと彼を支持したエリートでない人々との間の選挙戦だったと総括している。後者に関しては、グローバル資本主義に抵抗の線を引けるかと疑問の声があり、イメージの危険な同一化のことが心配されているが、そんなに単純ではないと言っている。同一化の政治がリアルに働くゆえにトランプがエリートでない人々の間で理想化されることはないだろうとみているようだ。なるほど、同一化の政治は、同一化することによってそれとは異質なものを作りだすプロセスということだろうか。その通りに、トランプという選ばれた最悪から、リベラル・エリートによる悪夢から目覚めることができるのか、グローバル資本主義に抵抗する政治空間の再構成が生じてくるのだろうか?

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    “Disgusted as I am with Donald Trump, I hope that precisely the shock of electing him will maybe trigger some restructuring of the entire political space”.

    Slavoj Žižek sees “awakening” with Trump presidency