ポンペイの廃墟

嗚呼、ポンペイの廃墟ー火山灰で消失させられたのにその火山の岩で再建されたような偽半月型古代ギリシャ劇場ーをおもいだしますね。イギリスの美術評論家は問いました。現在に繋がっていない、役に立たないいわば"死んだ"過去の芸術作品を見に遠くに出かけるのはどうしてなんだろうかと。この言葉を自分に問いています。こういうことの起源はそう遠いところになく、この500年間、やはり近代という時代から始まることなのではないでしょうか。つまり意味を否定し尽くす形式主義の近代から、相補的に、人生の意味づけの旅が始まったということかもしれません。時には過剰な意味づけに絡みとられることもありますよね