「ザ・ガーデン」紙の論評 ー トランプについて

「ザ・ガーデン」紙の論評を読むと、英国保守主義の危うい現在について論じているが、気になるのがトランプの分析と彼の圧倒的な影響力を論じたところ。トランプは女性蔑視・人種差別・少数者差別を行うが、適正な選挙を重んじる点が、プーチンでもヒトラーでもない。(ただし黒人の選挙権を事実上奪っているけれど)。そういうおぞましい人間が出てきてしまったという事実にどう向きあうか。台頭する極右翼と、巻き込んでくるグローバル的ポピュリスム。リベラル左翼は巻き返せないでいるが、保守主義の方はトランプ的なものと一線を画して批判を展開できるか?人類史的醜悪のツーショットでも、安倍内閣の支持率はアップだしね、しかしながらトランプの成功で彼と同じタブー破りをやっても大丈夫なのだと迎合していくことになる現実路線ならば、"良き伝統"と自負する保守主義は消滅してしまうかもしれない。グローバル的ポピュリスムの支持者達も、権利なき社会に反対しても、現実にどんな社会になっているのかは彼らの指導者が一方的に決めることなので、もう一回票を入れるしか他に道がなくなるかも。そのような事態は、"大本営発表"と揶揄される安倍内閣の支持率をみれば予測できてくることではないだろうか...