バロックアートから考えるジョイス文学とゴダール映画

‪ジョイス文学もゴダール映画も、ヘーゲルマルクスによる人間のモノ化、理念性の思弁化を巻き返す形で、海または宇宙それ自身という、切り離してはいけないひとつの全体のように生み出される。それは、それ自身の場所において、この生産の過程の中で、この全体によって無理に統合されることがない諸々の諸部分(言葉と映像と音)の傍に生み出される。バロックのアートの如く、表層において全体がそれらの諸部分の上に折り重なるとき、生成する運動が起きてくる‬