ジャン=リュック・ゴダールの世界 No.46

映画は世の中をまもってきた、現在の問題は映画がなくなってしまったことだ、というようなことをゴダールは繰り返し言うのであるが、彼にとって映画とは道の学びと等価であることを理解した上でこの言葉の意味が明らかになる。現代の世界は、安倍自民党の日本をはじめ、どの国も、格差の問題を解決しなければならないのに、対外的危機に対する軍事費の拡張を要求している。軍事費拡張を要求するために「敵」を作り出しているようなことをしている。これは置き換えである。足元である国の中こそが本当の危機なのではないか、隠蔽させてはならない、と、映画は教えてきたのであるが