ネットの海外新聞記事

海外新聞の記事とその翻訳とがそのままの形でネットに入ってきていることに疑問を呈する声もなくはない。たしかに、スペイン市民戦争のジャーナリズムの写真リアリズムの限界に失望したピカソが思い出されたのは、イラク戦争報道の批判が起きたときだった。戦争になってくると新聞の中立性がそれほど頼りにならない、というか、イラク戦争はマスコミを抑え込んた後に始まったのだろう。その点を十分に反省した上で、ジャーナリズムからは、歴史への参照と、永久に不変なものはないとする経験知の尊重はデモクラシーに不可欠ということを学んではいる。