BBC

イギリスに属しているが、国家の部分としては構成されてはいない公共放送の国際放送。ソーシアリズムの形か?「わが軍」とか「テロ」という言い方が呼びだすナショナルなものを拒むのです。 アイルランド時代は、BBCをそれほど良くは言わなかったのです。1970年代の「血の日曜日事件」といわれる事件では、北アイルランドに派遣された大量のイギリス軍が非武装の抗議市民たちに向けて発砲しそれで二十数人が殺されました。ところが当時BBCは「何もおきていない、整然と秩序が保たれている」と報じたために、イギリス人と、そしてアイルランド人もなにも知らされなかったのです。その歴史は現在のアイルランドのあり方を作っているものですから、詳しくないのですが、U2のリーダーが新聞で、イラク戦争に対して、「政府は過剰に反応している。70年代のその事件のときと全く同じ過大評価の間違いを行っている」と抗議しました。しかし日本にきてみると、BBCは公共放送であり、国営放送でないということの意義を毎日おもいます。イギリスに来てみると、公共放送は、なんというか、イギリスに属しているが、イギリスの部分としてあるのではないというそんな印象を持ちました。はっきりとは知りませんが、ソーシャアリズムの形かもしれません