「イタケ」挿話 - ジョイス「ユリシーズ」

ジョイス「ユリシーズ」にある、「太陽の牧歌神」挿話と「ペネロープ」挿話の間を漂流する、「イタケ」挿話のナレーションを為す「教理問答」...既にギリシャ神話か聖書のラテン語世界かなんかわからんが....詩と散文の区別を無くしたポストモダニズムの先駆。ジョイスによい詩がないと言われるが、ただロマン主義的に書かなかったというだけのことで、書くときは悪文愛好家みたいに文をこしらえる。文字で描くというか、現代詩のように空白でなにかを描いているのが面白い