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近代天皇制のブループリント

近代天皇制のブループリントをつくったのは荻生徂徠本居宣長である。丸山真男が徂徠に福沢を重ねて民主主義的言説を読み出したのは単なる間違いだが、徂徠を普遍主義の思想家として扱ったことは当然であった。合理主義的思考は近代だけに属するのではない。近世の徂徠と宣長も合理的に考えた。そうして普遍的に観念された知の対象の一つであるから、「日本人」論とは全く無関係に、制度化できたのであったし、(このことを学べば)いつか廃止もできるのだ。ところが、天皇制という近代が発明した過ぎないこの言説を相対化せずに、商品の如く欲望して、意味作用の中心へ赴くとき、すなわち、(文化遺産的に)古代に嘘の起源をもとめたり、(ユートピア的に)本質的に民衆の所謂反近代の要求が現実化したと物語るとき、永久にやめることができなくなってしまう危険があるー