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上野千鶴子氏の言説

新自由主義新保守主義ネオリベ理論もまた、皆んなが貧しくなれば豊かになるという市場の働きを予言してきました。これと全く反対の方向から、相対的剰余価値理論は、平等に貧しくなっているようにみえても(過去と比べて相対的に)平等に豊かになっているといってきたのです。共通するのは、資本主義が齎す貧富の格差に対する民主的介入を考慮しない点です。そしてこの三十年近く同じ語り口で問題とされてきたのは、理論が完全か、不完全なのかということです。ところで人間の考え方にいつ変化が起きるのか。完全かもしれない、不完全かもしれない、そのことにかかわらず、だけれど再び同じことを続けて行ってしまったら倫理的にゆるされないというアクションに人間が依拠できるというのが人間の人間である所以ではないだろうかと考えます。これ以上資本主義に委ねることが倫理的にゆるされないと危機感をもった人たちが、ペシミズムかオプティミズムなのかわかりませんが、上野氏の語り(反復された言説)に反発が起きたことは確かです