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「世界史」という幻想

「世界史の構造」は戦争による解決の話で溢れるが、民主主義に言及されることが少ないと思います。私の印象だけでなく、この翻訳を読んだイギリスの評論家もそういう点を指摘した上で書評を書いていました。誤解と悪影響でか?言論界に、ナポレオン歴史修正主義者が出てくることになるのは滑稽(「自由・平等・友愛」の標語がナポレオン帝政期には掲げられなかったと言う)。アイルランド沿岸に来たナポレオン海軍が棒で武装した農民達を見てこれでは英国に勝てぬと引き返した歴史を知らなくてもいいが、「世界史」に対しては発想の大転換が必要。1870年代以降の同時代的世界を見渡した近現代史が学校で教えられていたのは知ってますけどね。ヘーゲル的にまたは京都学派的に、帝国の古代に遡ってそこから現在に来る(民族主義中心の)「世界史」って、日本以外のどで教えているのかしらね?現在は古代から続いているとしてこれを疑わない知では、民主主義の概念が隠蔽されてしまうかも。