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ベルグソン「創造的進化」

ベルグソンは、ヘーゲルの近代にやっつけられたくないとおもうときに読んだらいいですかね。私の周りでは生の哲学の評判が頗るわるいのだけれど、「全宇宙を創造的進化の過程」について言われているようなことは、40年前ぐらいから、20世紀映画史ー究極的に映画は思考そのものとなっていったーに即して新たに理解されることになりました。つまり映画における現代アートの方向性ー概念を重んじるコンセプチュアルアートーですね。テレビの時代に、映画は大衆を失っていく、逆に、大衆は映画を失なっていくときに、映画を考えることがはじまったということを映画史は証言します。ベルグソンは芸術家の時間について言及しているから彼の生の哲学を映画の歴史に適用する試みはそれほど間違いではないでしょう。これに関連したプラトンの言葉が引かれていますので示しますと、「神は世界を永遠ならしめることができないので、『永遠の動くイメージとしての時間』をそれに与えた」。(「神」というのは過剰な言葉ですが、これとは無関係に、向かっているところが進化か反進化かわからないほど試行錯誤だけれど、なんとか、時間イメージを表現すること(と同時に、時間イメージから表現されること)があたえられた課題なのかしらと勝手におもっているところがあります。)