アイルランド

‪英国EU脱退はアイルランドになにをもたらすのか? アイルランドといえば、EUの中の"アメリカ"。この国のあり方ほど、"曖昧な本質"はないだろう。『フィネガンズ・ウエイク』のHere comes everybodyとばかりアメリカの<人々の何処の国にも属さない>というナショナル・アイデンティティアイルランドのような国に於いて成り立っていたのだから。(アイルランド=アメリカ、この投射に託されていたのは、そうしてアイルランドはイギリスの外へ脱出できるのではないかという戦略であったかもしれない。)ところでほんとうにそうならば、問題となってきたのは、果たしてアイルランドはこのままトランプの国になるのかということ。ジャーナリストの間でアイルランドのその立ち位置について内省の言葉とアイロニーの言葉とが飛び交う。未来について色々予想されている。EU脱退の英国(北アイルランド)との国境が再びリアルになってくることは間違いない。過去の壁に戻らないが、未来の壁ができる。曖昧に済ましていたその国境は、政治的な国境以上の意味を帯びて、新しい普遍主義の形をさがしもとめるEUに対するイデオロギー上の境界を新しく意味することになってくるのか?もしそうならばほんとうにこれが望んだ脱出をなすものといえるのだろうか?
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