証人喚問を読む

総理への侮辱を罰するというような問題のある証人喚問の様子をネット中継でみた。証拠となるものが既にネットで公にされている現実に言及した質問議員の当惑が印象的だった。証人のさりげなく語られた言葉の中から、日本会議から主張する究極の目的を読み取ることもできた。はっきりとしなかったその正体がみえてしまった、そう感じた。それは、'日本がどんな事態に陥ったとしても天皇国家として樹立していれば大丈夫'という大変危険なものである。この人物は、教育がこうであることが国民運動の救済神学的形からする必然性を指示していたというわけである。私はそれにゾッとした。日本は天皇国家でなければ危機だと繰り返し言うこと、この教説、これこそが、反証の精神が眠っているときに、危機を作り出しているのだから。 極右の訴える裏切られ感。その背景に、勝手に現れたトランプの登場と、いきなり敗北した安倍政権の危機がある。狼は仲間を呼ぶが、ヘイトスピーチ国家ではもうやっていけなくなったのだ