作品

これかあれかと分けたがる'自然さ'とそれがただ'内部'において権利づけられる'健全さ'を預言者のように?要求する批評からは評判がわるいでしょうが、たかだか作品の説明であります。Monde+ε-N et Monde+ε-N は、言語の端を意味しているつもりです。問題となっているのは、この思考の縁で、いかに、部分たちが全体との間に新しい関係をつくっていくかということ。過去を読む私のイメージでは、部分と部分の間の無限の距たりがひとつの点に成る、と同時に、この点を横断していく線を絶えず引くこと。だけれど、解体したはずの起源としての全体を設定することによって、再び別の起源の全体を作り直してもね、それは問題でしょう。21世紀において、19世紀・20世紀が依存できた全体(近代国家)のかわりに、別の全体(アメリカ・中国・ロシア・反イスラムの起源にかえるヨーロッパという世界帝国)を作り直しても、それは一生懸命19世紀・20世紀を作り直すことでしかないでしょう。帝国主義の時代に戻るだけです。このリアルな問題が21世紀の思想問題を構成しているとおもうのです。‬ 参考 To say, therefore, that thought cannot happen in an instant, but requires a time, is but another way of saying that every thought must be interpreted in another, or that all thought is in signs. — Peirce 1868.