桑原武夫

「最近の学説によると...」と書いてある論文の内容は簡単ではないが、翻訳「百科全書」で、知識人が議論した政治学が初めて現れた革命前の時代を知ったのは、恐らく桑原武夫という人のおかげだろうと知った高校時代があった。戦後民主主義の尊敬が消滅したからなのか、左翼だから本が大切にされないのか?‪

参考 「『百科全書』Encyclopédie という言葉は、1532年、ラブレーが『パンタグリュエル』で最初に使った例である。 これはギリシャ語のenkyklios Paideia (ひとまとめにされた教育、あらゆる学芸を集大成した教育)から作られたものだが、ギリシャには実際にそういう作品はなかった。16世紀フランスにこういう言葉が出てきたということ自体、中世のキリスト教世界に対抗して、その枠の中で、ブルジョアジーがしだいに知的力を蓄えてきたことの証拠であった。」(『百科全書』について 多田道太郎)‬