狡猾な"ナショナリズムの毒"

知識人のなかには、知識の量は凄いが、知識の質が頗る悪いのがいる。自己啓発のおじさんたちはそういうのが大好きだ。佐藤なんとかかいう左巻きの言論人もそういう類の知識層なのか、ロシアについてだけでなく、知ったかぶりしてアイルランドについてテキトーなことを喋るのは誠に迷惑であるよ。アイルランドアイルランドであるために要請されるものは何か?という視点が全然欠落していることに気がつかなければいけない。スコットランド人の言葉であるが、狡猾な"ナショナリズムの毒"とはこういうものだ。初めにナショナルな入り口に行くとしても、対抗イギリス的なものが英国貴族の価値観に負う限界に直面したとき、それを棄てずに尚そこに依拠するとしたら、ゲームの規則を変えるしかない。固有なものはないとする出口、人類の普遍主義へ出るのだ