舞台空間は空間であるために要請されるものはなにか?

‪演劇が舞台空間で過去のイメージを発明するとしたら、映画館とか本屋さん、黒板とか匿名の落書きする壁、過去においてはこうした形で知識が伝えられていた配置を思い描くことが大切で、こうした世の中から消えていくもの、消失したものの痕跡、ここから、その空間は自身の未来を思い出すために要請される究極的な空間のあり方を問うことができるのではないでしょうか。完全には知識を形成できないような定義できない余白のことを思います。そこで舞台は事物の影を映す平面に化ければいいわけですが、まだそういう舞台を見たことがないのは、理念化された映画館と本屋さん、理念化された黒板とか匿名の落書きする壁にまだだれも取り組むことがないからなのかもしれません。