「人は自らの文化から自由たり得るか」

人は自らの文化から自由たり得るか (Peut-on se libérer de sa culture ?) 

 

えー、フランスの高校生はこんな難しいことをかんがているのか?難しいが、大切な問題である。私などは間違いなく落第だろうが、私なりにこの問題の解答を考えてみよう。ヨーロッパ普遍主義の根底に、神話と歴史の文化がある。ロシア一国社会主義とツアーリズム。中国官僚資本主義と帝国儒教朱子学)。そしてアメリカ新自由主義新保守主義の根底に、’夢をみましょう’の夢の文化がある。民主主義とは両立しない方向で、神話と歴史、皇帝主義、朱子学、夢、こうした文化が、グローバル資本主義の「帝国」知を規定していく。人は自らの文化からそれほど自由たり得ない。「帝国」知から自由であることが難しいかもしれない。だからこそ、人間が人間であるための理念が要請されるのだとおもうよ